Power Virtual Agentsを使ってTeamsで動く簡単ボットサービスを作る方法
今回はMicrosoft のPower Virtual Agentsというチャットボットを簡単に作れるサービスを使って、社内の様々な疑問に答える問い合わせ窓口担当のようなサービスを作ってみました。
弊社truestarでは社内のチャットコミュニケーションツールとしてMicrosoft Teamsを利用しています。IT担当の方や総務管理部門担当の方への質問はメールのこともありますが、ちょっとした質問などの場合はTeamsでやり取りすることもあります。
その中には同じような質問が別々の人からくるのもよく目にします。弊社の社員は100人にもおりませんがそれでもしばしばそういうことが目につきます
答えがわかっているものであれば、まずは社内ボットに聞いて、そのボットが答える。わからないことはまず社内ボットに聞いてみる。という流れができれば管理部門が楽になるのではないかと思い試しに作ってみたのがきっかけです。
Power Virtual Agentsは細かなプログラミングなどはなしブラウザ上のドラッグアンドドロップでチャットボットを作成管理できるサービスなので、単純なものを作るだけなら作成は非常に簡単です
新しいボットの作成
Power Virtual Agentsには一定の期間トライアルとして利用することができ、ボットの名前や言語を選択するだけでチャットボットの雛形がすぐに作成されます
チャットボットとの会話を成立させるためには「トピック」と呼ばれる話題の単位のようなものを追加していくことで管理することができます。
今回は社内総務やITの窓口となるためのBotを目指したので、たとえば「社内wifiについて」「就業規則について」といったような話題それぞれを”トピック”として登録していきます。
トピックの作成
トピックを作成するとそのトピックについてユーザからどのような聞き方をされるか、関連しそうなフレーズを「トリガー フレーズ」として設定することができます。このフレーズを入れることでユーザが入力した文章から関連性があると思われるトピックをチャットボットが自動で選定しレスポンスしてくれるという形です。
トピックにはどんなものでもよいですが、比較的短いキーワードのようなもののほうがチャットボットがうまく判定をしてくれる気がしました。
たとえば「Wifiについて」というようなトピックには、「wifi」「Wi-Fi」「社内のアクセスポイント名称」というようなキーワードを入れていくようなイメージです。
そしてBotを返答するときにどのように返答するかはといったBotの動きを定義することができます。
キャンバスの作成
Botの動きで最も単純な定義は、そのトピックが選ばれた時に決められたメッセージテキストを返すようにするということです・
ここには任意のテキストやリンクを挿入することもできるので、社内資料へのリンクなどのアクセス先の案内といったことが簡単にできます
もう少し複雑な場合はBotに追加の質問を提示させることができ、対話形式でユーザの疑問を絞っていくというような作りにすることが可能です。
対話形式をとることで、提示されたBotからの質問に対してユーザが選択できるという流れをつくることができます。
実際に動かしてみる
Botがどのような動きをするのかテスト用の窓が付属しているためそこで動きを試すことができます
Teamsで操作できるようにする
作成したBotは様々なサービスから操作させることができ、Teamsもそこから選択することができます
組織のアプリとして、Teams管理者に承認依頼を飛ばし承認を受けることで、BotをTeamsのアプリとして動かすようにすることも可能です
おまけ
Botの動きを定義するキャンバスでは、上記に記したようなテキスト形式や対話式のレスポンス以外にも、Microsoftの別のサービスであるPower Automateと連携させることもできます。Power Automateではマイクロソフト製品を含む様々なアプリケーションの操作の自動化が実現できるため、ボットからPower Automateの自動化処理を呼び出し、そのレスポンスを受け取るという流れを作ることができます。チャットボットを起点に様々なサービスを動かすことができればアイデア次第でいろいろなことができそうですね!
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