【統計検定2級対策】おすすめの勉強方法と教材を厳選してご紹介

【統計検定2級対策】おすすめの勉強方法と教材を厳選してご紹介 | Tableau-id Press -タブロイド-
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こんにちは!shimikou申します。

2023年12月末に統計検定2級を受験し、無事合格できました!

今回は、対策勉強中に使っていたおすすめの教材や勉強方法について共有します。

勉強開始前の私のレベル

大学は経済学部だったため、学部1・2年次に数理統計学関連の講義をいくつか受講しており、さらにゼミでも簡単な分析をおこなっていました。

ただし、ゼミで行っていた分析はすべてエクセルが計算しており統計学の前提知識がなくてもなんとかなってしまうため、大した理解ができておらず、また社会人になってからは統計学的な分析をするような業務に従事したことがないため、統計学に触れるのはおよそ6年ぶりというような状況でした。

そのため、統計の知識については統計検定2級の勉強をするまではほぼ忘れており、学習方法としては基本的に統計検定2級初学者向けのブログなどを参考にし、実践しました。

統計検定2級で求められる数学の知識について

統計検定2級では計算自体は中学数学の知識(+「Σ」の計算方法の知識と簡単な微積分の計算)で問題なく対応可能であり、勉強開始時点では高校数学の知識を前提とせずに合格可能です。実際、おすすめの教材として下記で紹介しているとけたろうの動画では、高校数学の知識を前提としていません。

ただし、例えば「仮説検定」では背理法的な考え方が背後にあるなど、高校の数学の知識があれば内容の理解がしやすいことは間違いないと思います。

どんな人におすすめの試験か

統計検定2級の試験範囲は、統計学の基礎知識がとてもコンパクトに体系化されており、実務において統計的分析に携わっている人には間違いなくおすすめできます。

なお、統計学の勉強に抵抗感のある人は、分析業務の実務開始前に学習するよりも、実際に実務を経験した後で勉強&受験してみることをおすすめします。

上述したように、統計検定2級の範囲は統計学の基礎知識がコンパクトに体系化されているため、業務で実際に経験して得た知識を体系化して整理するのに非常に有効な試験だと思うからです。つまり、業務で経験した知識の復習として試験を受けてみるというスタンスですね。

実際私も統計検定2級対策の学習を通じて、これまで忘れ去られていた知識が思い出されると同時に体系化されて整理されるのを感じ、知識の定着レベルが飛躍的に高まったと感じています!

勉強期間・勉強時間

【勉強期間】

・2か月弱(2023年11月初め~2023年12月末)

【勉強時間】

平日:1時間/1日(できる日のみ)

休日:2時間/1日(試験2週間前から)

だいたいの内訳は以下のような感じです。

・youtubeの講義動画視聴…約6時間

・動画で理解できなかったところの勉強…約5時間

・過去問演習…約20時間(1回あたり試験時間90分+復習90分を7回分)

・その他すきま時間での復習…合計すると5~10時間ほど

 

使用した教材・勉強方法

1.知識のインプット

自分が実際に活用していたおすすめの教材を下記に挙げました。

まずはこちらの動画などを活用して一通り試験範囲の知識のインプットを行いましょう。

 

【youtube】統計検定2級講座|とけたろう

全20回の動画による解説です。一回当たりの動画時間が10~20分と短く内容も非常にわかりやすいです。
この講義の内容をおさえるだけで2級は合格できると思います。

自分はこの動画をメインに知識のインプットを行いました。

再生リストはこちら

また、とけたろうがまとめている【完全網羅】統計検定2級チートシート(動画もあります)が試験本番までの復習時にかなり役立ちます。
試験本番まで通勤時間等でこのチートシートをみて知識の穴をつぶすようにしていました。

 

【YouTube】予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」

通称ヨビノリ。数学や物理学の分野では非常に有名な方ですね。
統計検定2級の範囲である「推定・検定」の動画も多く上がっています。

ヨビノリの特徴はとにかく講義のわかりやすさ。他のサイトや動画を見てもよくわからなかったポイントが、ヨビノリの動画を見たらとても簡単に理解できることがよくあります。

試験範囲を網羅しているコンテンツではないので、とけたろうの動画だけでは理解しきれなかった部分について補足的に動画を見るという方法で活用していました。

再生リストはこちら

 

【ウェブサイト】統計学の時間

統計検定対策では非常に有名なサイトです。
統計検定2級の範囲について、網羅的かつ簡潔に記載されており、統計検定2級対策のテキストとして活用できます。

私は動画の講義をみて学習する方が理解しやすい&学習が継続しやすかったので統計学の時間はほとんど活用しませんでしたが、文字ベースで学習したい人はこのサイトが第一候補になると思います。

サイトリンクはこちら

 

2.公式過去問を使った問題演習

上記の動画などでインプットを行ったら実際に過去問を使って演習を行ってください。

最初は難しくて解けないかもしれませんが、2,3回分解いてみると問題の傾向が非常に似通っているおかげで解けるようになってきます。

ちなみに公式過去問集は実施年で分かれており複数存在しますが、私のおすすめは下記の最も古い過去問2冊です。もちろんこれ以外の2016年以降の過去問についても、解いて損することは絶対ありませんが、最低限この2冊は解くことをお勧めします。私はこの2冊だけを買って1周分解きました。

日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集[2014〜2015年]

日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集[2011〜2013年]

この2冊をお勧めする理由は、現在のCBT方式で出題される問題と、上記最古の2冊の出題傾向が近いと言われているためです。

なお、公式問題集には下記のCBT対応版というものも存在していますが、CBT対応版以外の過去問集を買っているのであればそれで対策できるので、わざわざCBT対応版を買う必要まではないと感じます(CBT対応版問題集も過去問からの抜粋のため、同一の問題が掲載されているケースがよくある)。

日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集[CBT対応版]

おわりに

さいごに、試験本番で得点アップするコツをお教えします。

とけたろうのブログからの引用になりますが、私が試験本番で実践してみて非常に効果的だと思ったので共有します。

解き始めるより前に選択肢を見ましょう。
問題を解くためのステップは,具体的には次のようにすると良いです。

  1. ざっと問題文を読んで,何を問いたい問題なのかを把握する
  2. 選択肢を見比べて,正しい選択肢を決定するのに何が必要かを見抜く
  3. 問題文を詳細に読み直し,解答に必要な数値等を求める

ポイントは2つ目の「正しい選択肢を決定するのに何が必要かを見抜く」ところです。

正しい文章を選ぶ問題では,選択肢を見比べると「上側or下側」とか「2.5%or5%」という記述内容の違いが見てとれるはずです。問題設定を把握していれば,この簡易的な比較の時点で2択くらいに絞ることができます。あとは,1つに絞るためにはどれくらいの精度で計算すればいいのかを,残った選択肢を見て決めます。符号を見ただけで1つに決まるのであれば計算する必要がなくなることもありえます。

計算しなくても答えが決まる問題で「必死に小数第4位まで計算してました!」なんてことは避けたいですね。どうしても計算しなければいけないときに電卓をたたくという感じです。

この方法を実践してみることで、一見計算が必要そうな問題でも計算せずに答えを導けたりすることが多く、試験本番では時間にかなり余裕が生まれました。
皆さんもぜひ実践してみてください!

 

統計検定2級の対策ブログは過去にこちらも公開されており、私が紹介した教材以外のものも多く紹介されています。是非あわせてご覧ください!

【統計検定2級】合格に向けて利用した教材の紹介