色の基本:彩度は控えめがオススメ

色の基本:彩度は控えめがオススメ | Tableau-id Press -タブロイド-
20190510-After

こんにちは。藤です。

 

データビジュアライゼーションシリーズです。

データビジュアライゼーションとは

 

今回は『色の基本』の第三弾です。

 

Before の絵

このチャートでは、製品Aと製品Bを際立たせるために赤色を使っています。

これだけ見ても特に大きな違和感はないですね。

 

先に After の絵を見てみましょう。

同じ赤系なのですが、少しくすんだ色を使っています。

 

色には色相(Hue)、彩度(Saturation)、明度(Lightness)という3つの特徴があります。

 

Before では色の強度を示す彩度の高い赤色が使われているのですが、色が鮮やか過ぎると必要以上に色が強調され、それがノイズとなって他の情報が頭に入りにくくなる可能性が高まります。

 

そのため、After のように彩度を下げた色を使うことをオススメします。彩度をさげることで、落ち着いた配色となり、意識がチャート上の量的要素(棒グラフであれば棒の長さ)に集中しやすくなります。

 

たまたま目にするポスターのように受動的に見る情報と違い、日常的に目にするレポートなど、能動的に見ることが求められるようなチャートではキャッチーな装飾で目を惹く必要はありません。

 

それではまた。

 

※2019年6月1日追記

この内容は『データビジュアライゼーションの教科書』に掲載されています。