チャート選択の基本:円グラフは精緻な比較に不適

H-6-04-1

こんにちは。藤です。

本年も宜しくお願い致します。
『チャート選択の基本』第4弾です。

Before

ストレートに言うと、円グラフの使用はあまりオススメできません。

円グラフの場合、角度でその大きさを判断しますが、キリの良い角度でない限り、人間の目で正確な角度を認識することは困難です。

例えば下の図のように数値のラベルが無いと『中国・四国』と『九州・沖縄』の大小の比較は難しいと思います。
他にも課題はあります。

時計で言う12時や6時の位置からスタートしていない角度は直感的に比率の把握は難しくなります。

下図の『関東』の比率をパッと見て分かるでしょうか?
また、円グラフで項目数を増やすと、似た色が多くなり使い物になりません。
『あるある』円グラフですね。
包み隠さず言いますと、少しでもデータビジュアライゼーションに理解がある方から見た場合、こういったチャートは明確に失笑の対象になりますのでご注意下さい。

After

ラベル無しで大きさが比較できないのであれば、円グラフを用いる必然性はありません。
シンプルに棒グラフを用いましょう。
なお、稀に棒グラフだとトータルが 100% であることが認識しづらいではないか、という指摘があります。
その場合は上図のように、その比率の母数に関する注釈を加えれば誤解は生じません。

トータルが 100% であることを伝えるためだけに円グラフを選択し、本来伝えたい個々の値の可読性を犠牲にすべきではありません。

どうしても円グラフを利用したい場合、項目数を2つまたは全て隣り合う3つまでがオススメです。

また、円グラフでは 25%/50%/75% などの区切りの良い値の認識は行いやすく、進捗率や達成率の確認には扱いやすいと言えますので、そういったケースに絞って使用すると良いと思います。

それではまた。
※この内容は『データビジュアライゼーションの教科書』に掲載されています。