By t.fuji Data Visualization 2020/01/08 目次 Before After こんにちは。藤です。 本年も宜しくお願い致します。 データビジュアライゼーションシリーズ 『チャート選択の基本』第4弾です。 Before ストレートに言うと、円グラフの使用はあまりオススメできません。 円グラフの場合、角度でその大きさを判断しますが、キリの良い角度でない限り、人間の目で正確な角度を認識することは困難です。 例えば下の図のように数値のラベルが無いと『中国・四国』と『九州・沖縄』の大小の比較は難しいと思います。 他にも課題はあります。 時計で言う12時や6時の位置からスタートしていない角度は直感的に比率の把握は難しくなります。 下図の『関東』の比率をパッと見て分かるでしょうか? また、円グラフで項目数を増やすと、似た色が多くなり使い物になりません。 『あるある』円グラフですね。 包み隠さず言いますと、少しでもデータビジュアライゼーションに理解がある方から見た場合、こういったチャートは明確に失笑の対象になりますのでご注意下さい。 After ラベル無しで大きさが比較できないのであれば、円グラフを用いる必然性はありません。 シンプルに棒グラフを用いましょう。 なお、稀に棒グラフだとトータルが 100% であることが認識しづらいではないか、という指摘があります。 その場合は上図のように、その比率の母数に関する注釈を加えれば誤解は生じません。 トータルが 100% であることを伝えるためだけに円グラフを選択し、本来伝えたい個々の値の可読性を犠牲にすべきではありません。 どうしても円グラフを利用したい場合、項目数を2つまたは全て隣り合う3つまでがオススメです。 また、円グラフでは 25%/50%/75% などの区切りの良い値の認識は行いやすく、進捗率や達成率の確認には扱いやすいと言えますので、そういったケースに絞って使用すると良いと思います。 それではまた。 ※この内容は『データビジュアライゼーションの教科書』に掲載されています。 60 SHARES Share on Facebook Tweet Follow us Share Share Share Share Share 関連記事はこちら チャート選択の基本:円の大きさで量の比較は困難 チャート選択の基本:横向きテキストは読みづらい チャート選択の基本:連続性がなければ折れ線NG チャート選択の基本:数表でトレンドは見えない t.fuji / About Author More posts by t.fuji