こんにちは。藤です。
データビジュアライゼーションシリーズです。
『色の基本』の最終第9弾です。
Before
この表では2行ごとに背景色が設定されています。Tableau などではこういった背景色は簡単に設定できますね。
背景色によって、2製品ずつに分けられてしまいますが、この2製品のグループ分けそのものに特に意味が無いとすると、おそらく作り手は「なんとなくわかりやすくなるように」色を分けたと考えられます。
こういった色や線による囲い込みがあると、読み手は直感的にグループであると解釈してしまい、誤認を招く可能性があります。
After
シンプルに横に読みやすくするだけであれば、この表のように交互に背景色を設定した方が余計な誤解を与えない形になります。
なお、背景色や仕切りとなる線を濃く設定してしまうと、それがノイズとして余計な情報が増えてしまい、シンプルに数値を伝えるという目的には逆効果となるので注意しましょう。
同じような例ですが、以下は非常に違和感があります。
背景色が四半期からスタートしていますが、色を付けているグループは年単位です。
読み手に対して背景色がどの年のデータかを分かりやすく示すためのものであれば、以下のように年まで配色するほうが適切です。
また、年ではなく四半期の数値により着目させたいのであれば、下図のように四半期単位の配色がオススメです。
違和感のある数表の背景色は頻繁に目にします。心当たりのある方は是非見直してみてください。
それではまた。
※2019年6月1日追記
この内容は『データビジュアライゼーションの教科書』に掲載されています。