Tableau Server 2021.3 個人用スペース機能の概要
つい先日Tableau 2021.3がリリースされTableau Serverも新しくなりましたので早速試してみました。
(*余談ですが弊社にはテスト用のTableau Server環境が存在するので最新のバージョンを社員であれば誰でも簡単に触ることができます。迅速にアップグレードしてくれてシス管には頭が上がりません。いつもありがとう!)
今回触ってみたのは新たに加わった「個人用スペース」の機能です
個人用スペースはTableau Server上のパーソナルスペースでログインしているユーザ固有の領域です。
この領域は他ユーザから見えない領域なので、
・まだ大っぴらに公開する物ではないもの
・自分のちょっとした検証や確認
・個人で深ぼり分析かけたいもの
といったものに利用できたりします。
では今までそれができなかったのかというと決してやりようがなかった訳ではありません。
Tableau Serverを運用していれば、サイト中に特定のユーザやグループしかアクセスできない「Test」とか「~専用」とかそういった固有のプロジェクトを切って使っていませんでしたか?
これらはプロジェクトの管理や、個々のパーミッションの管理等が必要なためにサイト管理者に運用負荷もかかりますし、それらが見えるユーザからするとそれ以外の通常運用しているプロジェクトと混じって見えたり、あるいは「どのテスト領域使っていいの?」とか。サイト内に乱立したプロジェクトに混乱する要因にもなっていたと思います。
使い方によってはサイトのプロジェクトとして用意したほうがいいケースもあるはずですので、全てが代替できるとは思いませんが
今回の「個人用スペース」は"Explorer"か"Creator"のライセンスを持っているユーザであれば誰でも利用することができるうえ、既存のサイト内のプロジェクト構成と並列で並ぶこともないので、パーソナル領域としては非常に使い勝手がよさそうです。
サイト管理者目線からの個人用スペース
サイトの管理者目線でこの機能を見ると「個人用スペース」の利用有無をサイトごとに制御することが可能です(デフォルトはONのようです)
かつ各ユーザがHDDを下手に圧迫しないように、ユーザ辺りのストレージ制限もかけることもできます。
使われすぎて気づいたらTableau Serverに負荷がかかっていたというようなことも避けられそうですね。
「個人用スペース」機能はある意味地味な機能ですが、UXがあがるこういうバージョンアップは個人的には大歓迎です!