こんにちは!湯浅です。アドベントカレンダー企画10日目ですね。
Data Saberの動画で、大変散々な扱いを受けていた円グラフの使い道について考えてみました。
個人的な意見なので、あくまで参考程度に見ていただければ幸いです。
1. 円グラフの特徴
「データビジュアライゼーションの教科書」から、3つ以下のカテゴリの内訳を表現するものとして向いているものになります。
内訳の比較、特に全体に対する3種類以下の属性の構成比を見せたい場合に使用するとなっています。
おそらく、「賛成・反対」「男性・女性・未選択」などの属性についての構成比は向いていると考えられます。
2. 円グラフに向いている実際のグラフ
3つ以下のカテゴリで構成比をみるグラフの例は以下です。
上記の比率は売上額の構成比です。
個人的には、1つを強調するものの方が向いていると思います。
例えば、「全体のうち、家電のみ強調したい場合」が挙げられると思います。
以下のような場合です。
このような場合は、「その他」と「家電」と2つのカテゴリとの比較になるので、円グラフでも見やすいです。
ただ、上記のままだとその他の内訳がわかりづらいので、枠線を付けてあげると内訳の区切りが見えてわかりやすいです。
内訳を表示する必要がない場合は以下のようにラベル自体をその他でまとめてしまうのもおすすめです。
複数のカテゴリがあった際でも、強調したいもの以外を「その他」でまとめる場合には向いています。
ただし、円グラフは円グラフに含まれるデータの比較はできますが、円グラフ同士の比較はできません。
例えば、時系列順に円グラフを並べてその変化をみるようなことはできません。
以下のようなグラフです。
変化がわかりづらいので、向いていません。
3. おわりに
クライアントからの要望としては、登場機会の多い円グラフですが、意外と制約が多いです。
また、1:1の比較や3つ以下のカテゴリでの比較には向いていることがわかりました。
今まで、「円グラフより棒グラフ」の思考になっていましたので、改めて使用していきたいな、と思います。
以上、最後までご覧いただきありがとうございます!