この度、Tableau Desktop Specialistを受験し、なんとか合格しました!
この体験を通して、Tableau Desktop Specialistの概要と勉強方法についてご紹介していきたいと思います。
結論としては、どんな学習リソースを使う場合も、Tableau DesktopのUIの名称を理解すること、
練習問題をただ解くだけでなく掘り下げて理解すること、この2点が重要だと感じました。
Tableau Desktop Specialistの概要
レベル
Tableau公式ガイドによると、Tableau Desktopの基礎的な知識とスキルをもとに、
Tableau Desktopを使用した経験が3か月以上あることが推奨される、とのこと。
Tableau資格の中では最も基本的で、初心者がチャレンジできるものと考えてよさそうです。
私の場合はトレーニングビデオなどでTableauを触ったり、当社独自の研修(こんな研修です!)を経験した後、
試験日の1ヶ月くらい前から試験にむけた勉強を始めました。
試験形式
試験実施方法:テストセンター or オンライン試験 選択可 ※テストセンターでの受験体験記はこちら
受験費用:$100
選択問題:45問 ※参考資料の持ち込みは不可
試験時間:60分
合格基準:750点 ※スケールドスコア
提供言語:英語、日本語、中国語
日本語での受験が可能ですが、実際受験した際、設問の日本語訳が少し不自然で解釈しにくい部分もありました。
英語に自信がある方は英語の方が分かりやすいかもしれません。
勉強方法
練習問題や模擬試験などの学習リソースは検索すればたくさん出てきます。
私の場合はUdemy(後述)を使いましたが、Noteや公式でも学習リソースが提供されています。
ただ、どんな学習リソースを使う場合でも、以下がポイントとなると感じました。
- Tableau DesktopのUIで使用される名称をきちんと把握する
- 練習問題を足掛かりに、掘り下げて理解する
イメージしにくいと思うので、公式ドキュメントで挙げられている例題をもとに、具体的に説明していきます!
ポイント
1.Tableau DesktopのUIの名称をきちんと把握する
例題:
ビューでフィールドラベルを使ってグループを作成しました。
ここで、グループからいくつかのメンバーを削除する必要があります。 どうすればいいですか?
a. ビューでグループメンバーを右クリックし、[除外] を選択する
b. [データ] ペインでグループを右クリックし、[グループの編集] を選択する
c. ビューでグループメンバーを右クリックし、[書式設定] を選択する
d. 色の凡例でグループメンバーを右クリックし、[凡例の書式設定] を選択する
正解は
・
・
bです!
この問題自体は正しい操作を理解しているかを問うものですが、前提として、問題文に出てくる
・ビュー
・フィールドラベル
・グループ
・[データ]ペイン
などが、Tableau Desktop上でどの部分/何を指しているか分かるでしょうか?
私自身、最初に練習問題を解いたとき、全くイメージができていませんでした…。
そこが理解できていないと、問題文や選択肢自体が正しく理解できないんですよね…。
なので、まずは前提として、名称をきちんと理解しておく必要があります。
私の場合は、練習問題を解きながら分からない名称や単語があれば都度調べたり、
実際のTableauで確認して覚えていきました。トレーニングビデオでも学習ができます。
2.練習問題を足掛かりに、掘り下げて理解する
例題: ライブ接続ではなく抽出を使用する理由として、最も適切なのは次のどれですか?
a. データソースが ODBC を使用したライブ接続にのみ対応している
b. データをできる限り頻繁に更新する必要がある
c. ライブ接続を使用すると非常に長い時間がかかる集計を適用する必要がある
d. 同じデータソース内の表同士を結合する必要がある
正解は
・
・
cです!
この問題であれば、正答だけでなく、以下のように掘り下げて理解を深めることが重要です。
・ライブ接続と抽出の違いが説明できるか?(どちらがどういったデータソースに適しているか等)
・実際にTableauでどのように操作してライブ抽出と抽出を切り替えるか?
何故こういった掘り下げが必要かいうと、実際受験してみた感想として、
練習問題と全く同じ問題はほぼ出題されなかったからです。
答えの丸暗記ではなく、応用が利くように理解しておくと良さそうですね。
ライブ接続と抽出、のように比較される機能の例としては
・論理テーブルと物理テーブル
・連続と不連続
・グループとセット
等が挙げられます。
違いが説明できるか、それぞれの操作がイメージできるか等、振り返ってみましょう!
学習リソース
文中でご紹介済みのものもありますが、網羅的に並べていきます。
無料
確実に見ておいた方がよいもの
試験概要が掲載されています。
この記事でも最初に概要としてまとめていますが、2023年9月時点の情報なので最新情報をご確認ください。
また、試験内容も記載されているので、試験範囲もざっくり把握することができます。
おすすめ
公式トレーニングビデオ
ハンズオン形式で操作方法を学ぶことができます。
ビデオを見ながら自分でも手を動かしていくことで、UIの名称と操作のイメージがつきやすくなります。
有料
公式のものでは
Tableau Desktop Specialist 試験の準備
というトレーニングコースが推奨されています。
$800とちょっとお高いですが、その分講師の指導・ライブセッションなどがあり、しっかりと勉強できそうです。
非公式の有料の練習問題は、「Tableau Desktop Specialist 過去問」などで検索すればたくさん出てきます。
UdemyやNote、Amazonなどにもあります。私の場合は社内メンバーのすすめでUdemyの以下のコースを利用しました。
どちらも英語なので、日本語で閲覧したい場合は翻訳機能に頼らざるを得ないところがデメリットですが、
内容としては非常に有用なものでした。
Tableau Desktop Specialist Certification Exam Prep 2023
研修動画+模擬試験1回(45問)が含まれます。
こちらの動画、すごく丁寧に説明してくれるのですが、その分かなりボリュームがあります。
さらに、言語は英語で日本語字幕も少し不自然なので、英語が苦手な方は少しストレスに感じるかもしれませんが、
内容はかなり網羅的だと感じました。
Tableau Desktop Specialist Certification Practice Tests
模擬試験45問×4回+15問×1回が含まれます。
実際の試験と同じ問題数の45問区切りで解いていく形式なので、どれくらい時間がかかるのかも把握できます。
また、1問1問細かく解説されているので、前章でご紹介したような「掘り下げ」を行うのにも適していました。
こちらも基本は英語ですが、ブラウザの翻訳機能で日本語にして閲覧しました。
まとめ
Tableau Desktop Specialistはビギナー向けの試験で、学習リソースも充実しています。
どんな学習リソースを使う場合でも
・UIの名称をきちんと覚える
・丸暗記ではなく深く掘り下げて、機能や操作を理解する
というポイントを意識することで合格を目指せると思います!
今後、皆様が受験される際、お役に立てばうれしいです!