【基本情報技術者試験 新形式対策】おすすめの教材とか勉強方法とか共有します!

【基本情報技術者試験 新形式対策】おすすめの教材とか勉強方法とか共有します!
study_man_normal

本記事執筆時期について

この記事は2024年1月に執筆したものです。

試験制度は時間がたつと変わる可能性があり、教材もより良いものがどんどん出てくるため、本ブログの執筆時期をはじめに明示しています。
2024年1月から数年経過しているような場合、本記事の情報が古くあまりお役に立てないかもしれません。あらかじめご了承ください。

受験前の筆者のレベルと受験結果について

こんにちは。shimikouです。

私は半年ほど前に公務員からIT業界に転職したばかりであり、試験勉強を開始する前は基本情報技術者試験の知識は一切ありませんでしたが、約2か月ほどの学習期間で無事合格することができました。今回は、その際活用した教材や勉強方法について共有します。

なお、実際のスコアは、下記の通りでした。
科目A(旧午前試験):780点/1000点
科目B(旧午後試験):650点/1000点

※2023年4月から試験制度が新しくなり、午前試験と午後試験の名称ががそれぞれ科目A、科目Bに変更になりました。

 

試験概要

試験制度の変更点について

2023年4月より、基本情報技術者試験の試験制度が大きく変更されました。以下で述べる試験の概要は、試験制度変更後の内容に基づいて解説しています。

下の動画で説明がされているので、詳しく知りたい方は、ご覧ください。

試験日程&試験会場

CBT形式での受験が可能となっており、全国のテストセンターなどで通年受験可能です。

試験会場であるテストセンターは基本情報技術者試験の公式ページから確認できます。

 

試験詳細

科目A:90分60問出題。設問文が短い。全範囲から出題される。

科目B:100分20問出題。設問文が長い。出題範囲はセキュリティ(4問)とアルゴリズム(16問)の2分野のみ。

科目A,Bどちらも合格点は600点/1000点です。科目Aと科目Bは個別に採点され、その両方とも合格点に達していないと不合格となってしまいます。なお、不合格だった場合について、例えば、科目Aだけ合格点に達していたとしても、もう一度受験する際は、科目A、Bどちらも受験する必要があります。

問題ごとの配点は公開されていませんが、おおよそ正答率がそのまま点数になるイメージで問題ないと思います。過去問演習の際などは、正答率が6割を超えているかを基準にするとよいでしょう。

科目Aサンプル

科目Bサンプル

勉強方法について

勉強時間の目安

私の学習時間は合計60時間程度で、かかった期間は2か月半ほど、内訳は以下のような感じでした。

①動画の視聴による知識のインプット:約17時間(1本あたり10分程度の動画が約100本)
②過去問道場による繰り返し演習:10時間(通勤時、往復30分を20日程度)
③過去問集による演習:約30時間(1回あたり約7時間を4回分(演習3時間、解答解説の確認4時間))
④その他サンプル問題演習など:5時間程度

このうち、①と②は平日の通勤時間内(往復40分)すべて行い、③と④は自宅で学習しました。かかった期間の内訳は①の知識のインプットに最初の1か月半、過去問演習の②~④に1か月を使った感じです。勉強は基本平日に行い、試験2週間前からは平日に消化しきれなかった分の過去問演習を土日で少し行いました。

おすすめの教材&勉強法

科目A対策

私が活用した、科目A対策でおすすめの教材は下記になります。

①【基本情報技術者試験YouTuber】すーさん
基本情報技術者試験の合格に必要十分な情報を動画で学ぶことができます。私は知識のインプットは、ほぼこの動画しか使っていません。

②過去問道場
基本情報技術者試験の科目A(午前試験)の過去問を平成16年から令和3年分まで掲載している神サイト。会員登録不要かつ無料で過去問演習可能です。

基本情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集
過去問集の鉄板。4回分の演習+特典として過去10年分の過去問もPDFでダウンロード可能。ひとまずこれの最新版(毎年最新版がでます)を買っておけば間違いないです。私はこの問題集を合計で2周しました。特典として冊子に収録していない過去問(解説付き)も過去10年分くらいダウンロードできるのですが、過去問道場で十分だと思ったので、ダウンロードできる過去問まではやりませんでした。

 

学習の流れとしては、まず①のyoutubeチャンネルの動画をすべて見て、そのあとは受験まで②や③で過去問演習を繰り返します。これだけです。

ここで絶対に避けてほしいのが、知識のインプットが曖昧だからと言って、過去問演習に移らず知識のインプットを繰り返してしまうこと。過去問演習は本番のデモンストレーションではなく、インプットした知識を定着させるために行います。動画の視聴を終えたら、過去問演習を通じて記憶の定着を図るようにしましょう。それが効率化の鍵です。

私も動画を見終わったときには知識にかなりの漏れがあり、過去問演習をし始めた際は、記憶があいまいでかなりフラストレーションがたまりましたが、過去問演習を繰り返すうちに何度も同じような問題を見かけて覚えるようになります。

その後は、過去問道場での過去問演習に移って過去問を繰り返し解きます。過去問道場では問題の解説も1問ごと詳細に記載してあるので、スマホ一つで過去問演習が完結します。この手軽さが過去問道場最大のメリットだと思います。過去問演習のためのまとまった時間が確保できなくても、通勤などのすきま時間があれば合格に十分な量の過去問演習が可能です。ちなみに、私は平成28年から令和3年の過去問しか解きませんでした。科目A対策はこれで十分だと思います。

なお、さきほど、過去問道場で同じ問題を繰り返し見ることになると言いましたが、試験本番でもほぼ同じ類似した問題をけっこう見かけます。そのおかげで科目Aは試験本番でも即答できる問題が非常に多く、私の場合は60問解き終えた時点で試験時間が30分程度余りました。そのため科目Aについては時間配分を意識した対策などは不要だと思います。

また、過去問道場での繰り返し演習と並行して、時間のある時にはおすすめ教材の③で挙げた過去問集を解いてみましょう。その際、ひとまず時間を計って時間内に解いてみてください。最初のうちはともかく、慣れてくると科目Aは時間に余裕があることがわかると思います。

長くなりましたがまとめると、科目Aの対策は最速で(あいまいでいいから)知識のインプットを終わらせて過去問演習に移ることがポイントです。

 

科目B対策

科目B対策のおすすめの教材は下記になります。

①【基本情報技術者試験YouTuber】すーさん

エンジニア養成コーチ:IT学校さいとうさん

基本情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集

科目Bでは試験範囲がセキュリティとアルゴリズムに限られますが、そのどちらも知識のインプットについてはまず科目A対策でも紹介した①のyoutubeチェンネルでOKです(特にセキュリティの4問は問題文が長くなっても結局知識を問われているだけなのでインプットがしっかりできていれば解ける)。

ただし、実際にコードを書いた経験のない私にとってはアルゴリズム問題が曲者で、科目A対策とは異なり、知識のインプットが終わった直後にパーフェクトラーニングなどを使って過去問演習をしても、解けるようになる気がしません。そもそも解答を見ても理解できなかったり、解説を読んで答えが理解できたとしても、「ふ~ん」と納得することしかできません(要は、どうしてそのような解き方をしないといけないのかよくわからず、自分で解いてみろと言われても再現できない状態)。アルゴリズム問題については、身に着けた知識と実際の問題のレベルに乖離があると感じます。

そこで、私がおすすめしたいのが②のyoutubeチェンネルの再生リストにまとめられている6本の動画です。ちなみに、私はこのチャンネルを試験の1週間前に見つけたため、試験まで時間がなく、以下の2つの動画だけしか見ていませんが、「このタイプの問題はこうやって解く」というようにパターン化してくれるのでとてもありがたかったです。

 

IT初心者の方で時間がある人は、6本すべて見て過去問演習を行えば、科目Bについても合格点は普通に届くと思います。

動画を見終わった後は、パーフェクトラーニングを使って問題演習を繰り返すだけです。科目A対策のところでも述べましたが、私は本番までに4回分の問題を2周しました。

最後に

今回は基本情報技術者試験対策におすすめの教材や勉強方法についてまとめてみました。

このほかにも有名な参考書としてキタミ式などがありますが、私はメインの教材としては活用しませんでした。理由としては500ページ以上もあり、最後まで読み切る前に心が折れそうだと感じたからです。また動画の場合は通勤時間などのすきま時間を活用しやすく、動画視聴で知識のインプットをした方が、勉強を最後まで継続できる可能性が高そうだと判断したからです。

ただし、キタミ式等も過去問演習の復習時に辞書的に活用していました。単語レベルで索引の存在する本のほうが、動画に比べ目的の情報にたどり着きやすく、自分でメモなどを書き込むことができる点は参考書の利点だと思います。

以上、おすすめの参考書と勉強方法についてでした。皆さんの参考になれば幸いです!