a.hamachiです。
先日、SnowPro Associate: Platform Certificationに合格したのでその体験談をお送りします。
SnowPro Associate: Platform Certification とは
SnowPro Associateは2025年2月にリリースされた新たな資格であり、
認定資格の中では入門編（Snowflakeの推奨経験は3か月以上）として位置づけられています。
全65問で構成されており、制限時間は85分。1000点満点中750点以上で合格となります。
試験時間は85分、受験料は100ドル、監督なしで受験できるため、自宅から好きな時間に受験できます。
試験概要の公式ページはこちらから
試験対策
私の場合は以下のステップで学習を進めました。
- 公式の学習ガイドで試験範囲を把握 ※次のセクションで整理しています
まずはSnowflake公式が公開している学習ガイドに目を通しました。
ここには試験範囲や分野別の出題割合が掲載されています。
また、最後にサンプル問題も掲載されており、資格のレベル感を把握するためにも必読です。 - ハンズオンの受講
次に、本資格の範囲を網羅的に扱ってくれるハンズオンセミナー（Snowflake Platform Training）に参加しました。
以下画像の範囲を4時間で駆け抜けるため、スピードは速めでしたが、チャットでの質疑応答も可能な環境でした。
ただし、日本語枠で常に開催されているわけではないようですので、
特に「手を動かして慣れる」経験を積みたい方、学習初期の方は、もしタイミングが合うならば受講をオススメします。
もし上記のハンズオンセミナーに参加できない場合は公式が用意しているLearning Tracksを受講するのもよいかと思います。
自分の場合はその中のHands-On Essentials Trackを受講しました。
動画講義とハンズオンラボで構成されており、学んだ内容をその場で試せる構成になっています。
Snowflakeの無料トライアルアカウントを、実際に手を動かすことで使い方を肌感覚で理解できます。
- Udemy視聴・模擬テスト受講 → 公式ドキュメントを熟読
本番同様の65問が2セット用意されている、以下コースを受講しました。
SnowPro Associate: Platform Certification Exam Preparation
動画講義では重要ポイントが端的にまとめられており、間違えた模擬問題の解説もついており、オススメです。
独学での勉強だと、どうしても取得した知識には偏りが出てしまいがちです。
この教材は「模擬問題を解く→間違えた問題について理解を深める（公式ドキュメント等）」を繰り返し、知識の穴を埋めるのに非常に役立ちました。
※個人的には本番の問題よりも、模擬テストの方が難易度が高めに感じました。
試験範囲一覧
範囲は4分野に分かれており、出題割合は上記のとおり。
各分野の出題項目について、学習ガイドに箇条書きで記載はあるものの、公式ドキュメントへのリンクもない状態です。
snowflakeの公式ドキュメントは充実している分、深堀りして知識を得たい場合に探すのに手間取りました。
そのため、学習ガイドの項目と公式ドキュメントのリンクを以下に整理してみました。
（一部項目では、適切なページが見つけられておらずリンクを貼っていないのですが、ご了承ください）
1.0 Interacting with Snowflake and the Architecture
1.1 Outline key features and benefits of the Snowflake AI Data Cloud.
・Elastic storage
・Elastic compute
・Snowflake layers
1.2 Outline the key Snowflake user interfaces.
・Snowsight
・Snowflake Notebooks
・Worksheets
・Python
・SQL
1.3 Describe how to use the Snowsight user interface.
・Data loading
・Query history
・Object browsers
・Create objects (for example: databases, schemas, stages)
1.4 Work with Snowflake Notebooks.
・Notebook sessions
・Run code
・SQL
・Python
・Cell execution status
・Visualize data using Streamlit
・Python variable substitution
1.5 Describe Snowflake objects and how they fit into the Snowflake hierarchy.
・Databases
・Schemas
・Tables
・Views
・Data types
2.0 Identity and Data Access Management
2.1 Define the roles that are used in Snowflake.
・Role-Based Access Control (RBAC)
・ Explain role hierarchy
・Role types
・Privileges
・Object access by role
2.2 Create a database, explore data, configure parameters, and transfer ownership.
・Use database objects
・ Use the INFORMATION_SCHEMA
・ Use the PUBLIC SCHEMA
・Understand context
・Transfer ownership
・Create and drop schemas
・Run basic SQL commands
・ EXCLUDE
・ SELECT *
・ LIMIT
3.0 Data Loading and Virtual Warehouses
3.1 Describe considerations when working with structured and semi-structured data.
・Stages
・Loading data
・Structured data
・Semi-structured data
・Querying data
・Structured data
・Semi-structured data
・Commands
・COPY INTO
・INSERT
・LIST
3.2 Explain virtual warehouses.
・Standard warehouses compared to multi-clustered warehouses
・Warehouse sizing
・Warehouse scaling
・Scaling in or out
・Scaling up or down
3.3 Create tables in Snowflake and load data into the tables.
・Use Snowsight to identify particular tables
・View the table definition
・Preview the table data
・Use INSERT statements to load data
・Use Snowsight to load data
・Use COPY INTO <table> statements
・ File format options
3.4 Explain how to work with unstructured data.
・Directory tables
・Enable
・Use of SELECT statements
・Use of Pre-signed URLs
・FUNCTION argument
3.5 Explain how to use Snowflake Cortex LLM functions.
・PARSE_DOCUMENT function
・TRANSLATE function
・CLASSIFY_TEXT function
・COMPLETE function
4.0 Data Protection and Data Sharing
4.1 Outline continuous data protection with Snowflake.
・Time Travel
・Cloning
4.2 Define Snowflake data sharing capabilities.
・Snowflake Marketplace
・Search listings
・Data Exchange
・Use a private data share
終わりに
受験してみると、SnowPro Associateは初心者がSnowflakeの全体像を掴むには最適で、
難易度や試験範囲からも、まさに「入門編」という言葉がぴったりな資格だと感じました。
更にSnowflakeについての知識を深めたい方は、上位資格であるSnowPro Coreを目指してみてはいかがでしょうか？
この記事がこれから学習を始める人の参考となれば幸いです。
※SnowPro Coreの試験範囲等については、弊社メンバーが以前にまとめていますのでご参考まで。
・【Snowflake】SnowPro Coreの学習ガイドと公式ドキュメントを整理してみた
・SnowPro Coreに向けて日本語公式ドキュメントをまとめてみた
truestarではSnowflakeの検討、導入支援や環境構築から導入後の運用まで幅広くサポート可能です。
Snowflakeに興味がある、導入済みだけどもっとうまく活用したい等々ありましたら、ぜひこちらからご相談ください。
