はじめに
Dataiku DSS のインスタンスにChromeとChromeDriverをインストールすることになりました。
早速やってみましたので、その手順を記載いたします。
インストールはすんなりといったのですが、その前に yum パッケージの更新でエラーになりました。
エラー内容をググったのですが なかなか例が見つからなかったので、同じようなエラーになって困っている方へ、この記事がクリスマスプレゼントになればいいなぁと思います。
(解決ではなく回避なので、根本的な解決方法ではないです…すみません)
環境と準備
【インストールするマシン】
今回インストールするマシンは以下です。
CentOS:AlmaLinux release 8.8 (Sapphire Caracal)
【Chrome最新バージョンURL】
ChromeDriver はVer.115以降のバージョンを探すのが難しい…。
今回は以下のURLから取得しました。
https://googlechromelabs.github.io/chrome-for-testing/
2023年12月13日現在の Chrome 最新バージョンは以下です。
120.0.6099.109
yumパッケージを最新に
一応 始めに yumのパッケージを 最新にしておこうかな・・・
$ sudo yum update
と思ったら、いきなりエラー
postgreSQL 10 from PGDG 94 B/s | 146 B 00:01
Errors during downloading metadata for repository 'postgresql-10-pgdg':
- Status code: 404 for https://download.postgresql.org/pub/repos/yum/10/redhat/rhel-8-x86_64/repodata/repomd.xml (IP: XX.XXX.)
Error: Failed to download metadata for repo 'postgresql-10-pgdg':
Cannot download repomd.xml: Cannot download repodata/repomd.xml: All mirrors were tried
postgresql のリポジトリ情報が古いのかな・・・
無視しちゃおかな・・・とも思ったのですが、その後の yumコマンドが失敗してしまい、対処することに。
【使わないパッケージはアップデート対象外に】
今回はpostgresqlを使う予定がないので、アップデート対象外にしました。
(postgresqlを使う方は、バージョン情報を調べてちゃんと編集しましょう)
下記ファイルを開き、
/etc/yum.repos.d/postgresql-10-pgdg.repo
これを追加
enabled=0
これで yum update の対象外になります。
他のパッケージのエラーに対しても、使わないなら同じ方法で回避できると思います。
他にも /etc/yum.conf を編集するか、コマンドラインで exclude を付ける($ yum update —exclude=XX)という方法もあるようです。
無事 sudo yum update
が実行でき、yum パッケージを最新にできました。
Chrome Install
【設定ファイルの編集】
まず、設定ファイルを開きます。
$ sudo vi /etc/yum.repos.d/google-chrome.repo
内容を下記のように編集します。(最新を取得する設定です。指定のバージョンがある場合はそれを記載しましょう)
[google-chrome]
name=google-chrome
baseurl=http://dl.google.com/linux/chrome/rpm/stable/$basearch
enabled=0
gpgcheck=1
gpgkey=https://dl-ssl.google.com/linux/linux_signing_key.pub
【Chrome Install】
上記設定ファイルを使って、yum でインストールします。
$ sudo yum install --enablerepo=google-chrome google-chrome-stable
はいった♬
【Chrome バージョン確認】
バージョンを確認します。
$ google-chrome --version
今の最新バージョンは下記でした。
120.0.6099.109
ChromeDriver Install
ドライバのバージョンは、Chrome本体のバージョンと合わせなければなりません。
Chrome本体と同じバージョンのドライバを取得します。
繰り返しになりますが、ChromeDriver はVer.115以降のバージョンを探すのが難しい…。
今回は以下のURLから取得しました。
https://googlechromelabs.github.io/chrome-for-testing/
$ wget https://edgedl.me.gvt1.com/edgedl/chrome/chrome-for-testing/120.0.6099.71/linux64/chromedriver-linux64.zip
上記zipを解凍します。
$ unzip chromedriver-linux64.zip
ChromeDriverをパスの通った場所に移動します。
$ sudo mv chromedriver-linux64 /usr/local/bin/
ChromeDriverの権限を変更します。
$ chmod 755 /usr/local/bin/chromedriver-linux64
最後にZipファイルを削除しておきましょう。
$ rm chromedriver-linux64.zip
無事 Chrome と ChromeDriver のインストールができ、Dataiku で Seleniumが使えるようになりました♬
これでクリスマスを心置きなく楽しめそう。あ~、よかったよかった。
皆様もよいクリスマスを🎄