Tableauでのネットワーク分析方法について

Tableauでのネットワーク分析方法について | Tableau-id Press -タブロイド-

今回はTableauでのネットワーク分析方法について解説いたします。
基本的にTableauはネットワーク分析をターゲットとしておらず、Tableau上で実現するにはやや強引な手法が必要となります。
本格的なネットワーク分析をするのであれば、専用のソフトウェアを使うことを検討すべきですが、
他のダッシュボードと一緒にTableau上で表示したい、といったニーズもあるかと思いますのでそういった場合に参考になれば幸いです。
こちらを参考にしています。
http://public.tableau.com/profile/joe.mako#!/vizhome/handoff-map/Dashboard
今回はデータソースとしてネットワーク分析に使えるのものが手元になかったため、
政府統計の総合窓口(e-Stat)の男女,移動前の住所地別都道府県間移動者数-都道府県,3大都市圏(東京圏,名古屋圏,大阪圏)
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001129166
を加工して都道府県間の移住者数を表示します。(意味のない分析ですがご容赦ください)
都道府県間の移動のみを抜き出し、それに地方データ、2014年度の人口データ、各都道府県の座標を加えています。
座標データ(X,Y)はRの標準パッケージ「igraph」の「layout.kamada.kawai」をつかって作成しています。
勿論、実際の緯度経度を使っても結構です。(ただし相当表示を大きくしないと円が重なって見にくくなります。)
データを作る際の注意点としては、「異なる場所にある同じ名前のものを繋げる」ことでネットワークの線を表現しているため、
データとして、移動元と移動先をつないだデータ(from)と移動先と移動元をつないだデータ(to)が必要であり、位置情報や付加情報を示すためのデータ(node)が必要になるということです。

本格的な分析には不向きかと思いますが、一応頑張ればそれらしいものが表示できるということで。

細かい仕組みについては是非ダウンロードしてご確認ください。

Tableau_id執筆者:林 周作(Shuusaku Hayashi)