正社員のまま2つの組織でポートフォリオワーカー始めてみた

正社員のまま2つの組織でポートフォリオワーカー始めてみた | Tableau-id Press -タブロイド-
2つの仕事を兼業するポートフォリオワーカーのイメージ
truestarアドベントカレンダー15日目、shotamaです。
例年、年末には読んだ本の書評を書いたりしていたのですが、今年はこんな年だったなということも含め、自分の今の「働き方」について書きたいと思います。

■今の働き方

現在、truestarではシニアエキスパート(いわゆるスペシャリスト方向のポジション)として在籍しています。
その一方で、今年の夏からは行政のDX化に関係する組織にも籍を置いており、現状、週の半分以上はこちらの方で働いています。
truestarではもともとクライアントの課題解決の現場におりましたがそこから今は社内教育の企画をメインとするチーム、もう一方の組織では組織内の課題解決を担うチームに所属しています。
これらの業務についてもいずれ別の機会で説明したいところですが、今回はこの「働き方」そのものに焦点を当ててお話できればと思います。

 

■背景:2024年の自分の選択

前述のとおり、週のうち半分以上は別の組織、一部は弊社(本記事ではtruestar)、という勤務形態ですが、弊社での雇用形態は正社員です。
なぜこのようなことになったかというと、もともと転職活動などはしていなかったのですが、春ごろに偶然「もしかしたら自分のスキルで役に立てるかもしれない」と思える求人をSNS経由でみかけました。
気持ちとしてはそのポジションへTRYしたい気持ちもありつつ、イコール今の仕事を辞める、ということにはまだやりきれなさもありました。しかし要項をよく見ると、週の一部だけの契約も可能、という文言が。
 「そしたらtruestar辞めなくてもこの仕事できるんじゃないか。。。?」
そこから、本記事のタイトルでもある「2つの組織でポートフォリオワーカー」プロジェクトが(自分だけの中で勝手に)発足しました。

 

(ポートフォリオワーカーって?)

ポートフォリオワーカーという言葉を知ったのは2年前くらいに読んだ『LIFE SHIFT』(ライフシフト)という書籍です。
この本では「人生には、一種類の活動に専念する時期がある。(中略)しかし、さまざまな活動に同時並行で取り組みたい時期もある。そのように、異なる種類の活動を同時に行うのがポートフォリオワーカーのステージだ。」と定義されています。
読んだ当時は「人生100年時代、こんな働き方、生き方があるのかなあ」なんて思っていましたが、そのおかげで、上記に至った際は「これが例のポートフォリオワーカーってやつかも。いっちょやってみるかな」と、すんなり受け止めることができました。

 

リンダ・グラットン『LIFE SHIFT』東洋経済新報社
紹介はこの程度に留めますが、超訳版、まんが版など読みやすい版も出ているようなので、ご興味ある方はぜひ読んでみてください。

 

もちろん、実現するにあたり、自分のもとで働いてくれていたメンバーや同僚、上司や社長、人事のみなさんには多くの調整をお願いすることになりました。
弊社では過去にそういった働き方の前例はありませんでしたので、既存のルール中でどう折り合いをつけるか、多くの議論を必要としたと思います。。
でも不思議と、truestarのみんなならなんとかしてくれるだろう、という自信や信頼もあり、ポジションが正式に決まった段階で話したところ、受け入れて頂けました。
最終的には既存の雇用形態でもある「時短正社員」という形で雇用関係が続いています。これにより、勤務時間は減りますが、正社員としての権限は変わらず働くことが出来ています。
こういった型にはまらない働きを認めてくれる会社の風土にも改めてRespect(弊社Valueのひとつです)を感じました。関係者の方々には改めて感謝申し上げます。

■働き始め~数か月経過しての所感

そうした多くの方に支えられ、夏ごろには実際に2つの組織での兼業をはじめました。
事情を知る方にはよく「大変そう」と言われますが(自分としても当初一番の懸念点ではありました)、確かに個人として関わるプロジェクトが多く頭の切り替えを要することもありつつ、基本的に平日週5の業務時間内で働くことには変わりないので、想像されるよりは忙しさとしての苦労はない、とという風に感じています。
新しい環境でのキャッチアップや慣れるまでの不安はありますが、それは同一組織内でも起こりますし、むしろ一週間ぶりに出社したら先週ふわふわ議論だった新しいサービスが形になっていたり、黙っていても弊社内の他のメンバーから業界や各種サービスの最新情報が入ってくる点は大きな刺激になり、双方の業務へもいいシナジーを産んでくれていると考えています。

 

もちろん、いない日がある分、コミュニケーションコストは一定かかるので、関わる業務や働き方ではそのコストを意識することが必要です(なるべく自分中心に完結するもの、もしくはピンポイントでの解決でもインパクトを出せるものにフォーカスする、などなど。)
実際、自分の中でさばききれずに、残念ながら参加が難しくなってしまった活動などもあり、この辺りはまだ模索中の点もあります。

いずれも組織やスキル・ポジションにも寄る部分が大きいと思いますが、一個人の意見として参考に頂ければと思います。

 

一点、いわずもがなですが、契約周りや保険、税周りは双方の担当者とコミュニケーションをとって適切に進める必要があります。
最初から全部を理解するのは難しいと思うので、間違えず完璧に進めることを目指すよりも、気になることがあればすぐに聞けるように担当の方とのコミュニケーションフローを確認したり、丸投げにせず自分でも確認するなど信頼関係を築いていくことの方が大事ではないかと思います。
(ここも、改めて様々なポジションや専門性によって支えられているなと痛感する場面です。。)

■組織にまたがって働くこと

最後に仕事観の話になりますが、今回の変化を通じ、自分にとっては「何に向かい、誰と働くか」がとても重要なのだなと再確認しました。
あくまで自分のキャリアの中心にあるのはデータ・デジタルで、これらについての経験やスキルが、社会にとって価値のあるもの、個人としても可能性を広げてくれるものだと信じています。
その上でどのように業務負荷を調節するか、現実的な話で対価はどれくらいなのか、等のバランスも重要ではありますが、それらに優先度を振り切っていたならまた別の選択肢もあっただろうなーと思うのです。

 

様々なポジションの方々と触れることは、自分の視野を広げてくれますし、その上でデータの力で貢献できることがありがたく、(あえて大げさな表現をしますが)社会の一員になれている感覚も生まれます。
複数の組織それぞれで主体者として働くことで、今の時点でも
・教育 ⇔ 実践
・フロントオフィス ⇔ バックオフィス
・シーズ ⇔ ニーズ
そして、
・事業者 ⇔ 行政 ⇔ 生活者
など、さまざまな視点が得られ、相互に影響を与えていると感じます。
様々な働き方がある中で、それぞれに意味やメリットデメリットがあると思いますが、個人1に対し組織1、でない1対Nの働き方をしている人もいますよ、というあくまで私というサンプルの話として、どなたかの参考になれば幸いです。

 

元を辿ると自分視点ではじめた話ですが、そのような多様な働き方を受容してくれるtruestarをいう組織を、今後さらに強くしていけるよう、精進していく所存です。
長い人生でも一度しかない2024年、このような記事がかけたことに感謝しています。

(最後に)truestarに興味がある向けのイベント

12/19夜は、truestarにおいでよ!

ということで「truestar事業紹介&新オフィスツアー@恵比寿」を開催します。
食事を囲みながら、truestarのこれからとキャリアについてお話しします。
当日は、代表の藤をはじめ、エンジニアやアナリスト、マーケティングコンサルもおりますので、ぜひお気軽に色々ご質問ください 。
私も控えております。こちらに書いてないことも含め、是非お話しましょう

↓応募はこちらから
https://forms.office.com/r/cckXLYaa1t

■日時:2024年12月19日(木) 19時~21時終了(予定)
■飲食提供あり
■開催場所:〒150-0011 東京都渋谷区東3丁目9-19 VORT 恵比寿 maxim 8F
■参加要件:truestarの事業に興味があること
■応募締め切り:12月18日(水)17時まで

詳細はへ弊社RikaさんのPostからどうぞ↓

https://x.com/Rika_Olga_F/status/1864532353693176027