こんにちは!
前のブログでもチラッと書いたのですが
少し前までTableau Certified Consultantという、Tableauのパートナー向け認定資格に挑戦していました。
先に結果だけ書いておくと、受験するも不合格!
再チャレンジの予定でしたが、2024/3現在 試験の予約自体受け付けていない状態になってしまい、まだ合格できておりません!!
なので、合格体験記とまではいかないのですが
受験記録などの情報が少ないので、何かの役に立てばと思い記録しておくことにしました。
Tableau Certified Consultantってどんな試験?
以下、ざっと公式情報をまとめます。
対象者の目安
・Tableau および Tableau Prep、Desktop、Cloud、Server、Bridge を含む Tableau 製品に関して最低 1 年の経験があり、少なくとも 2 つの実装に携わっている
・Tableau デスクトップ スペシャリスト (TDS) および Tableau 認定データ アナリスト (TCDA) 認定試験に合格するスキルを持っている前提
試験形式
コンテンツ(全48問)
20 問の選択問題/複数選択問題
実技: 8 問(リモート環境に入ってTableau Desktopを指示通り操作し、ワークブックを保存する)
※公式ガイドでは「30 ~ 45 分かかる」とのこと
20 問の選択問題/複数選択問題
制限時間: 120 分 (NDA の確認に 3 分、チュートリアルに 5 分を含む)
提供言語: 英語
合格点: 750/1000 (Scaled Scoring)
有効期限:2年
受験してみた所感
結論、実際のビジネスで使える知識が身につく、かなり実践的な試験だと感じました!
(機能や製品についてきちんと理解していないと答えられない問題が多く、難易度が高い)
具体的なポイントとしては以下の通りです。
・まさにコンサルタント試験!
設問の出題のされ方としては、
「○○事業をしているクライアントが~~~で困っています。どうやって課題を解決しますか/どのようにアドバイスすべきですか」
といった具体的なケースを想定した問われ方が中心。
その名の通りコンサルタントとしてクライアントの課題をどう解決するか、といった視点が求められます。
・出題範囲が広い!
対象者目安にも記載しましたが、Tableau Desktopに限らずTableau製品に関する幅広い知識が必要です
(Content Migration Tool等、聞いたこともないぜ…というツールの設問もありました)。
「こういったケースではどの製品を推奨すべきか」等、ビジネスニーズに合わせて適切なTableau製品を選択したり
各製品が使える条件などが問われたりしました。
どうやって勉強した?
設問対策
私の場合、こういった資格試験ではUdemy先生にお世話になることが多いのですが
この試験はそういった外部教材がほぼありませんでした…。
もちろん、リソースとしては公式ドキュメントが一番正確ですし、網羅的です。
なので、ドキュメントを読み込んでインプットすることも必要な過程ですが
個人的にはただドキュメントを読むのは単純にキツイ、、のと…
ポイントを抑えて反復的に勉強していく方が頭に入りやすいと思っています。
ということで、公式ドキュメントを元に自分で問題を作ってみたりしました。
私が自作した問題を例として少しお見せしますね
(出題範囲ではありますが、実際の試験では出ないかもしれないです…悪しからず!)
Q.パフォーマンスログを取得したところ、「Executing Query(クエリの実行)」に時間がかかっていることが分かった。
1)データソースは ライブ接続 or 抽出 どちらがパフォーマンス速度が向上するか
2)フィルターの数が多い場合は ○○フィルター、 △△フィルターの使用を検討する。
○○、△△に当てはまるフィルターの種類は?
A.
1)抽出
ライブ接続では、クエリに時間がかかりすぎる場合、参照元のデータ構造が Tableau 用に最適化されていない可能性があります。
2)コンテキスト フィルター、アクションフィルター
フィルターの数が多すぎる場合、コンテキスト フィルターの方が適していませんか。フィルターを使用するダッシュボードがある場合は、パフォーマンスの向上に役立つアクション フィルターの使用を検討してください。
参考ドキュメント:パフォーマンスの記録の解釈
Q. Tableau Cloud上で、パブリッシュのパーミッションについて、グループごとに以下のように設定している。
Aグループ:拒否
Bグループ:パブリッシュ許可
Cグループ:許可されてない
全てのグループに属しているユーザーはパブリッシュできるか?できないか?
A. パブリッシュできない。Aグループから除外すればパブリッシュできる。
グループ ルール: ユーザーが機能を拒否されているグループのいずれかに含まれている場合は拒否されます。ユーザーが機能を許可されているグループに所属している場合 (かつ、その機能が拒否されているグループに所属していない場合) は許可されます。
つまり、ユーザーが 2 つのグループに所属しており、一方では機能が許可され、他方では同じ機能が拒否されている場合、拒否が優先されるため、そのユーザーは拒否されます。
参考ドキュメント:有効なパーミッション
と…こんな感じです。
問題を自作することで、インプット(ドキュメントの読み込み)とアウトプット(問題の作成)で理解を深めることもできるし
この問題を使って後から反復もできるので、オススメの勉強法です!
ただ、もちろん時間がかかるので、自分が「苦手だな」と思う試験範囲を対象にやってみると良いかもしれません。
実技対策
実技試験では、仮想環境の中でTableau Desktopを操作することとなります。
ウインドウの左半分に仮想環境、右半分に設問が表示されるイメージで、
狭いエリアでtableau desktopを操作する必要があるのでちょっと大変。。
時間も無いので、設問を見たときに操作内容がすぐにイメージできるような状態になっていると安心です。
なので、実技問題に出そうな部分はとにかく実際に手を動かしておくのが良いと思います。
以上を踏まえて教材を紹介します!
試験対策として始めたものではありますが、実際の業務でも応用できる部分がありスキルアップにもつながる内容です!
LOD
上記は問題集のようになっているので実際にワークブックをダウンロードして、
再現する⇒解説を見る、という流れで実技の対策を行いました。
LODはハンズオンだけでなく、設問にもかなり出てくる印象なのでマストで抑えておきたい範囲です。
この問題集を2周くらいしてLODの理解を深めました。
表計算(セカンダリ計算・WINDOW関数など)
こちらも問題集形式。
セカンダリ計算についてはこちらのブログでも解説しているので是非ご覧ください!
パフォーマンスログ
『Tableau』応答速度を早くするために、パフォーマンスを確認してみましょう!
パフォーマンスログもかなりの確率で実技問題に登場にするので、
ログの取得手順は確実に抑えておきたい部分です。
ブログを参考に、実際に手を動かしてサンプルスーパーストアでパフォーマンスログの取得してみるのがオススメです!
動的ゾーン表示
【Tableau Tips】動的ゾーン表示(シート切替)を活用しよう
こちらも実技・設問ともに出題される可能性の高いもの。
パフォーマンスログと同じく、ブログ記事を元に実際に実装して、実現できる内容と操作イメージを掴んでおくのが良いと思います。
さいごに
今回はTableau試験の対策についてまとめてみました。
まだ合格していない身ではありますが、
この試験勉強を通してTableauの幅広い、かつ実践的な知識が身についたと感じています。
少しでも今後受験する方のお役に立てば幸いです!