【Snowflake】UI付アプリ!「逆ジオコーディング」v3.0をリリース!!

【Snowflake】UI付アプリ!「逆ジオコーディング」v3.0をリリース!! | Tableau-id Press -タブロイド-
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こんにちは、ozawaです。

今回は、本日リリースした「逆ジオコーディング」バージョン3.0についてご紹介します。

「逆ジオコーディング」では、緯度経度から住所(町丁目粒度)を逆算して出力します。

逆ジオコーディングを行うことで、次の利点があります。

・緯度経度が住所範囲にマスキングされるため、マスキングした個人情報として活用できる!

・住所情報に集約されるため、市区町村や都道府県のデータと紐づけることも可能!

 

本アプリでは、緯度経度から住所を付与する「逆ジオコーディング」を、無料かつ、商用利用可能で実行できます。

さらに、今回のバージョン3.0からは、UI画面が付きました!!!

Snowflakeの環境さえあれば、最低限の設定のみでアプリを使うことができます。是非試してみてください。

インストール方法

「逆ジオコーディング」アプリのインストールから、アプリの表示方法までを説明していきます。

① 古いバージョンをインストール済みの場合は削除

バージョン2までをインストール済みの方ですぐに使いたい場合は、インストールいただいた旧バージョンのアプリを削除した上で、再インストールしていただく必要があります。

Apps → Uninstallで、インストール済みアプリを削除します。

 

※ リリースから一定時間経過すると、バージョン3.0へと自動アップデートされるため、バージョン3.0に更新済みになっている方は①は行う必要がありません。

② マーケットプレイスでアプリをインストール

サイドバーからマーケットプレイスを選択し、「PODB」と検索し、「PODB REVERSE GEOCODING BETA」を選択

または、こちらのURLから「PODB REVERSE GEOCODING BETA」を選択します。

アプリ「PODB REVERSE GEOCODING BETA」専用サイトを開き、ACCOUNTADMINでGetをクリックし、アプリをインストールします。

インストールが始まると、こちらのポップアップが表示されます。

インストールには数分かかる場合があります!

ポップアップのView your appsをクリックするか、AccountadminでAppsからアプリを選択すると、、、

アプリの初期画面が表示されます!!!

UI画面操作方法

アプリの使い方・操作方法を説明していきます。

本アプリでは、テーブルを選択し、緯度経度から住所を付与する操作をUI上でできます。

緯度経度が記載されたテーブルが手元にない方は、以下のSQL文を用いて、渋谷駅の緯度経度テーブルを作成していただき、試してみてください!

-- サンプルテーブルを作成
CREATE OR REPLACE TABLE DB.SCHEMA.SAMPLE_TABLE (
  STATION_NAME VARCHAR,
  LATITUDE DOUBLE,
  LONGITUDE DOUBLE
);

-- サンプルテーブルに渋谷駅の緯度経度を挿入します。
INSERT INTO DB.SCHEMA.SAMPLE_TABLE (STATION_NAME, LATITUDE, LONGITUDE)
VALUES ('渋谷駅', 35.6581, 139.7017);

① 逆ジオコーディングするテーブルを選択

「入力テーブルを選択」をクリックするとポップアップが表示されます。

「+ Select Data」をクリックし、逆ジオコーディングしたいテーブルを選択し、Saveします。

※ 同時に1つのテーブルしか指定できないため、複数のテーブルを逆ジオコーディングしたい場合は、あらかじめUNIONしたテーブルをご用意ください。

② 緯度経度カラムを入力

入力テーブルの緯度経度カラムの名称を記入します。

③ 逆ジオコーディング実行

実行するには「逆ジオコーディング」をクリックします。

実行が成功し、ジオコーディング結果(GEO_TBLテーブル)が表示されました~!!!

 

出力したテーブルをクエリ実行したい

UI画面で出力された逆ジオコーディング結果は、PODB_REVERSE_GEOCODING_BETA.APP_INSTANCE_SCHEMA.GEO_TBL に格納されています。

そのため、ワークシート上でテーブルを呼び出すことで、クエリ操作が可能となります。

 

逆ジオコーディング結果を確認するには、SELECT文を使います。

SELECT * FROM PODB_REVERSE_GEOCODING_BETA.APP_INSTANCE_SCHEMA.GEO_TBL;

 

さらに、緯度経度をもとに住所情報が付与されたので、都道府県から町丁目粒度の統計データを紐づけることも可能となります。

弊社のPODB町丁目データを紐づけることも可能となります!

select
    geo.*, street.population, street.households //緯度経度が属する町丁目の人口と世帯数を表示
from
    podb_reverse_geocoding_beta.app_instance_schema.geo_tbl geo
left join
    podb_street_data.beta.e_st_cs20_mst street //PODBデータを利用
on
    geo.address_code_gc = street.address_code
;

 

よくあるエラー

① GEO_TBLテーブルがEmptyになる

→ 入力テーブルが逆ジオコーディングの予期しないカラム型やカラム名を持っているかもしれません。

・カラム型の制限

緯度経度に使うカラムはFLOAT型にしてください。

文字型だとEmptyとなり、NUMBER型だと正しいマッチができません。

・カラム名の制限

次のカラム名は入力テーブルに使用しないでください。

ROW_NUMBER, ROW_NUM, PREF_CODE_GC, PREF_NAME_GC, CITY_CODE_GC, CITY_NAME_GC, STREET_CODE_GC, STREET_NAME_GC, ADDRESS_CODE_GC, MATCH_CODE_GC

 

② Appsページでアプリが表示されない

AccountAdmin権限でAppsを開いてみてください。

おわりに

今回、リリースした「逆ジオコーディング」の開発裏話 もブログ化しています!

また、truestarでは、Snowflakeのアプリ開発だけではなく、検討、導入支援や環境構築まで幅広くサポート可能です。

Snowflakeに゙興味がある、導入済みだけどもっとうまく活用したい等々ありましたら、ぜひこちらから相談ください!

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