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Tableau-ID PrepperPODB第2弾リリースの人口データをtableauで可視化してみた
こんにちは。t.tominagaです。
今回は、PODB第の第2弾でリリースされた「年齢階級別男女別人口」と「世帯の家族類型別家族構成」の2種類のデータの可視化をtableauを用いて行います!
このデータセットを用いてvizを作る目的と活用方法について、作り方と一緒に説明します!
完成形は下の画像のようになります。
「年齢階級別男女別人口(JAPAN_CITY_CENSUS_01)」と市区町村別のポリゴンデータ(JAPNA_CITY_FUNDAMENTAL_DATA)を使用します。
目的:市区町村ごとの、特定年齢の人口比率を可視化
活用方法:特定年齢層向け商材、施設のエリアマーケティング
(例:子供人口比率が高い市区町村で子供向け商品を販売、学習塾展開)
今回は2つのデータセットを用いて、「埼玉県の0~9歳の子供の人口比率」を可視化します。
結合の設定は下の画像の通り、City Codeで紐づけます。
*町丁目レベルでの分析を行う場合は、「JAPAN_STREET_CENSUS_01」と「JAPAN_STREET_FUNDAMENTAL_DATA」をStreet Codeで結合します。
都道府県、市区町村、町丁目レベルのデータがPODBにはそろっています!
次に、「0~9歳の子供の人口比率」を算出するために計算フィールドの作成を行います。
まずは、0~9歳のみの子供の人口を求める「子供人口」を作成します。式は以下の通りです。
次に人口に対する子供人口の割合を示す「子供人口割合」を作成します。これで、下準備が完成です。
「Age Group 5Years」は5歳ごとの男女別人口データですが、上の画像のように加工すれば、10代、20代のような分析も可能になります。(フィルターに性別を加えれば、10代男性人口のみを表示することも簡単です。)
では、実際にマップを作成していきます。
「Polygon JP City Light」をフィールドへ、「子供人口割合」を色へドラッグすると、市区町村ごとに区切られたマップが表示されます。
このとき、緯度、経度は自動的に列、行シェルフにドラッグされます。
詳細に「City Code」を追加すると、ポリゴンが市区町村ごとに分割され、市区町村ごとに集計された子供人口割合が表示されます。
City Nameを追加した理由は、その市区町村を選択したときに、コードだけだとどこか分からないためです。
あとは、都道府県でフィルタリングするだけです。
「子供人口割合」を作成することが、唯一手間がかかる作業でしたが、手順自体は至って単純でしたね。
このvizから、子供人口比率が高い地域へ学習塾を展開しようといった方針を立てることができます。
「世帯の家族類型別家族構成(JAPAN_CITY_CENSUS_02)」と市区町村別のポリゴンデータ(JAPNA_CITY_FUNDAMENTAL_DATA)を使用します。
目的:市区町村ごとの、特定世帯の比率の可視化
活用方法:特定年齢層向け商材、施設のエリアマーケティング
(例:単独世帯の多い市区町村への料理配達拠点増加)
上の2つのデータセットを結合して、「埼玉県の核家族世帯比率」を可視化します。
結合の設定は下の画像の通り、City Codeで紐づけます。
世帯の家族類型別家族構成も先ほどと同様に、都道府県、市区町村、町丁目レベルで分析が可能です。
先ほどは、「子供人口」から「子供人口割合」を作成しましたが、今回はいきなり「核家族世帯割合」を作成してみます。
下の画像の計算式は、合計(核家族世帯)/全世帯の数 を意味しています。
一見、式が長くて抵抗があるかもしれませんが、子供人口割合の作成方法が理解できていれば、なんてことないはずです!
「Family Type」には「核家族世帯」の他に、「核家族以外の世帯」「非親族を含む世帯」「単独世帯」などがあります。核家族世帯と単独世帯の2つのvizを使って比較してみてもいいでしょう。
残りは、先ほどと同様にマッピングするだけです!
このvizから、核家族世帯比率が高い地域へ出店している飲食店は、テーブル席を多く設置するべきといった方針を立てることができます。
tableauを用いて単純な作業のみでvizを作成することができました!
1からこのvizを作成しようとすれば、かなりの時間かかってしまいます。
しかし、PODBのデータを使えば、ポリゴンデータと簡単に結合でき、それぞれ10分ほどで完成させることができます。
私はtableau初心者ですので、間違いないはずです!