はじめに
こんにちは。池田です。
今回は、7月初旬にG検定を受験して合格しましたので、試験の概要や学習方法、所感などを書いていこうと思います。
G検定の概要
G検定とは
G検定とは、一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施する、
AI・ディープラーニングの活⽤リテラシー習得のための検定試験です。
検定を通して、ディープラーニングをはじめとする、
AIに関する様々な技術的な⼿法やビジネス活⽤のための基礎知識を有しているかどうかを確認することができます。
試験の正式名称は、JDLA Deep Learning for GENERAL となっており、これを一般的にG検定と呼んでいます。
G検定の受験方法
申し込みについて
試験は日本ディープラーニング協会のG検定ページから申し込むことができます。
下記の試験日程表にあるように、2023年は奇数月に試験が開催されており、それに合わせて申し込みをする形になっています。
受験するための資格などは特に必要なく、受験料は個人の一般申し込みで13,200円です。
ちなみに次回は2023年9月9日が開催日で、申し込み期間が2023年7月4日~2023年9月1日になってますね。
下図の「G検定に申し込む」を押すと、受験申込フローが詳しく記載されているページに飛べます。
試験の申込に関して、次回の試験回から変更になる点として、受験申込に受験チケットの購入が必要になります。
チケットの有効期限が1年間なので、チケットを買っておくと、
1年の都合の良いタイミングで受験することが可能になり、試験や試験勉強のスケジュールが立てやすいですね。
試験形式や試験時間について
試験は、自宅で自分のPCを使用して実施するオンライン形式で受験可能です。
会場までの移動がなく、オンライン形式でありがちなデスク周りの環境の確認などもないため、
試験時間が近づいたらPCの前に座って待っておくだけで大丈夫です。
試験開始時間の10分前からマイページで受験をスタートすることができるようになります。
試験時間は120分で、出題形式は多肢選択式の知識問題です。
微分積分・線形代数の簡易な計算問題はありますが、機械学習の実装作業などはなく、ひたすら知識を問われる問題になっています。
出題数は小問220問程度となってます。
私の受験した2023年7月試験では193問でした。
G検定で得られること
G検定の特設サイトには、
体系的にAI・ディープラーニングを学習することで、「AIで何ができて、何ができないのか」
「どこにAIを活用すればよいか」「AIを活用するためには何が必要か」が理解できるようになり、
データを活用した新たな課題の発見やアイデアの創出が可能になる、
デジタル施策の推進に自信が持てるようになるなど、ビジネスやキャリアの可能性が飛躍的に広がる。
と記載があります。
私もAI・ディープラーニングの細かいところまで理解しきれているとは到底言えませんが、
G検定の学習を通して、機械学習やディープラーニングの具体的な手法だけでなく、
AIの歴史や社会実装する際に考慮すべきことや問題点なども含めて体系的に学ぶことができたのが良かったと思っています。
G検定の出題範囲
G検定の出題範囲は、以下のようになっています。また、シラバスも公開されています。
AIの歴史や問題、機械学習・ディープラーニングの概要や手法、数理統計(微積や行列)が出題範囲になります。
けっこう出題範囲が広く、試験でも万遍なく聞いてくる印象なので一通りは勉強しておいた方が良いかと思います。
学習方法
参考書と問題集をやりつつ、わからないところをネットで調べながら学習を進めました。
いくつかおすすめの参考書や参考サイトをご紹介したいと思います。
参考書・問題集
参考書
ベーシックな参考書ですが、わかりやすい図解などもあり、学習を進めやすかったです。
章末問題がついており、各章ごとに簡単な復習ができるのもよかったです。
問題集
こちらはテーマごとに基礎知識がつくような問題が載っているのに加えて、
解説が丁寧で、正解以外の選択肢についても解説が書かれているため理解を深めやすい一冊かなと思います。
参考サイト
いろいろ調べるのに様々なサイトを使いましたが、全体的なものとしてよかったサイトをご紹介します。
【AI・機械学習用語集】486語すべて図解&確認テストつき※G検定完全対応
上記は、G検定でわかっておくべきAIや機械学習の用語が図解付きでまとめられており、試験勉強にとても便利です。
ブックマークして活用されることをお勧めします。
試験を受けた際の所感
試験は前述の通り120分あるのですが、全問解くことができませんでした。(時間が全然足りない、、、)
120分で200問近く解かないといけないため、できる人でもけっこう時間ギリギリになることが予想されます。
試験前にお手洗いに行っておいたり、身体のコンディションを整えておいたりすると、少し余裕をもって試験に臨めると思います。
(私は途中でおなかが痛くなってお手洗いに行き、5分ロスしました)
問題のレベル感としては、問題集よりも難しい問題が多く出題されていた印象です。
問題集を解いた際には、余裕をもって解けるだろうくらいに思ってましたが、そんなに甘くないってことですね。
出題傾向としては、前述のシラバスから万遍なく出題されていた印象ですが、
特に最近Chat-GPTなどで話題になっている生成AIなどの分野に関する出題が多かったように思いました。
トレンドを知り、それに沿った試験対策をすることも大事かもしれませんね。
合格できていたので良かったですが、参考書と問題集をやって解ける気になっていると痛い目みるなと思ったので、
今後受験を考えられている方は、手法や原理などについては問題集の解説よりも1段階理解を深めておくとよいと思います。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
簡単にですが、G検定の概要や学習方法について紹介させていただきました。
ご興味のある方は、AI・ディープラーニングに関する体系的な理解のためにG検定を受験してみてはいかがでしょうか?
最後までご覧いただきありがとうございました。