はじめに
dbt Cloudには料金体系が3つあります。このページでは社内導入に向けて、Teamプランに焦点を絞った内容を記述しています。
料金
Teamプランの料金は①開発者シート数と②開発成功モデル数の2点で決まります
①開発者シート
開発者シート＝開発者1人分のライセンスのことです Teamプランは1シートあたり月額100ドル課金されます
②開発成功モデル数
1モデルが1回成功（ビルド成功）するごとに 、1件としてカウントされます
Team プランでは無料枠月間15,000件 が付与され、超過すると1件0.01ドル加算されます
ビルド成功の定義：Jobで「モデルが構築された（テーブルやビューが作られた）」場合にカウントされる
画面で表すと以下で設定したjobの成功モデル数×(dbt run or dbt build)で課金がされます
1モデルの単位「1モデル」は 1つの .sql ファイルになります
dbt Cloud料金例
例：開発者5シート、ビルド成功数20,000件の場合の月額料金
5シート×100$+(20,000-15,000)*0.01$=550$(約￥79,750)
Snowflake料金
dbt実行時必要に応じてSnowflake上で以下の料金が発生します
Snowflake料金発生確認
Snowflakeの場合をクエリを叩けばウェアハウスコストがかかるため、Cloud IDE上でも料金が発生します。
dbt cloudと料金発生タイミングが異なるので注意が必要です。
利用料確認方法Snowflakeの利用料金を計算してくれるdbt packageがあるので、これを使用して確認するのが良いと思います。
team plan 機能可否
Enterprise planと比較したteam planのできること、できないことを主に説明します
購入可能シート数(利用可能人数)
teams planでは以下のシート、合計13シートが利用できます
開発者シート：最大8シートまで購入可能
閲覧者シート：5シート分が付与される(無料)
特例の追加購入に関する記述は公式で見当たらなかったので、必要な場合はサポートに連絡が必要かと思います。
ベースライン機能
ほとんどのベースライン機能
開発からdeploy、job実行などの基本機能はフルで使用できます
複数プロジェクト
team planではプロジェクト1つしか立てられません
但し、中小規模の開発であればプロジェクト数は1つで問題ないので機能上困ることはありません
高度な機能
一部の高度な機能
・継続インテグレーション(本番環境に載せる前に自動テストする)設定
・Access metrics in external tools(ちょっとよくわからない。semantic layerに関わるmetricsを他のツールに渡せる仕組みらしい)
・dbtのAPIアクセス、slack通知などのOutbound Webhook
・同時実行Jobの数が無制限
高度なCI(Adovanced CI)
モデルの変更差分を教えてくれる機能が使用できません(画像は公式より引用)
dbt copilot
ドキュメントやテストを自動生成してくれる機能が使えません(画像は公式より引用)
セキュリティ管理・サポート
・teams planは多要素認証のみでログイン管理をします、SSOでのログインはできません
・その他ロール管理や、gitの権限管理などアクセスに関する管理ができません
・標準サポートは受けられます、優先サポートやセキュリティレビューは受けられません
有料プランって結局何ができるの？
優良プラン導入したいときに、無料枠で良いじゃんと言われないようにするため以下理由を考えました。
■有料プランじゃないとできないこと
・複数名でのチーム開発（権限管理やレビュー機能を含む）の挙動確認および技術習得を行うため
→ 無料ライセンスは1プロジェクト1名のみしか利用できない
・有料ライセンスでのみ利用可能な機能の検証
→ 例: 本番環境反映前の自動テスト機能検証
・運用を想定した継続的な検証をするため
→ 無料ライセンスは14日で失効するため、dbtの設定を保持できない
参考文献
公式ドキュメントWhat counts as a Successful Model Built?
https://docs.getdbt.com/docs/cloud/billing#what-counts-as-a-successful-model-built
