■はじめに
こんにちは。池田です。
最近空間ツールを勉強するきっかけをいただいたのですが、
今までほとんど触れてこなかったので、何を最初に始めようかと思いました。
悩んでいると、勉強のとっかかりにとても良いものがあったのを思い出しました。
そうです、Alteryx Weekly Challengeです。
Alteryx Weekly Challengeはデータセットと模範解答が用意されています。
そして、とても丁寧なことにレベル(初級、中級、上級)とサブジェクト(何を勉強できるか)が書いてあります。
Alteryx Weekly Challengeのこれまでの問題一覧はこちらです。
今回は、サブジェクトに「空間分析」がある中から、簡単なものを1題選んで解いてみました。
それでは行ってみましょう!
■Alteryx Weekly Challengeで空間ツールに触ってみよう
#202~ワールドカップの空間情報分析~
「#202~ワールドカップの空間情報分析~」という問題です。
この問題では「ポイント作成ツール」と「最寄り地点検索ツール」を使用します。
問題文とデータセットの中身は以下の通りです。
問題文にも書いてありますが、データセットにはスタジアム名、都市名、収容人数、緯度、経度が含まれており、
課題は以下の2つです。
チャレンジ1. マップ上で、ワールドカップ開催都市を全て見つける
チャレンジ2. 首都ドーハから最も遠い順にランク付けを行い並べる。
ということで、以下の手順で進めていかないといけないことが分かります。
手順1. 各スタジアムの位置を地図上で表す
手順2. ドーハと各スタジアムの位置関係を把握する
手順3. ドーハから遠い順に並べ替える
それでは見ていきましょう!
まず、最終的に作成したWFは下図になります。
スタジアム名が入っているかどうかでレコードを分岐し、
各スタジアムとドーハについてポイント作成ツールを使用し、位置を求めました。
その後、最寄り地点検索ツールでドーハから各スタジアムの距離を算出して、距離を降順に並べました。
ワークフローとしてはとても簡単な作りですが、空間ツールを2つ使いましたので、
それぞれについて説明していきます。
①ポイント作成ツール(Create Points Tool)
ポイント作成ツールはこちらにありますように、
空間処理用の入力データを準備する際に用いられます。
ツールをドラッグ&ドロップして設定を見てみますと、下図のような設定画面がでてきます。
Xフィールド(経度)とYフィールド(緯度)を選択する場所があり、
それぞれ該当するカラムを入れてあげるだけです。
今回の問題では、(そのまんまですが)以下のように使いました。
出力結果は以下になります。
閲覧ツールで地図上に表示されるか確認することができます。
地図については閲覧ツール右上のタブから地図タイプを選択できます。
②最寄り地点検索ツール(Find Nearest Tool)
最寄り地点検索ツールとは、あるファイル内の空間オブジェクトと別のファイル内の空間オブジェクトの
最短距離を特定することができるツールです。
今回のようにドーハから各スタジアムの距離を算出したい場合を例にツールの説明をします。
まずツールには以下のように入力側にTとU、出力側にMとUの接続ポイントがあり、
以下のようにデータをつなげます。
ツールの検索条件などは以下のように設定します。
最寄りポイント数や検索する最大距離を調整することが可能です。
また、距離の単位についてもタブから変更することが可能です。
M出力から出てきたデータを距離で降順に並び替えて最終結果の確認をします。
無事、チャレンジ1で求めた8つのデータに対して、
距離が求められ、かつドーハから遠い順に並んでいることが確認できました。
■さいごに
いかがでしたでしょうか?
Alteryx Weekly Challengeには今回扱ったもの以外にも、
空間ツールを題材とした問題はいくつかあります。
普段あまり使う機会のない空間ツールですが、使えるようになると処理の幅が広がると思うので、
Weekly Challengeを使ってもっと勉強したいです。
今回触れなかった他の空間ツールについても、また別で投稿したいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!