truestarはAI Readyな会社です!『おいでよ!truestar~2025海外Conference参加報告会編~』を開催しました #truestar #Snowflake #databricks

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目次
イベントレポート

はじめまして!プロダクト開発部のしんやです。

先日2025年07月01日付けでtruestarの一員に加わることになりました。

truestarで展開しているプロダクトやtruestarが扱っている、または関わっているプロダクトやサービス、技術について情報発信・アウトプットを(これまで通り)行いつつ。色々なことにチャレンジしていければと思っています。何卒よろしくお願い致します。

さて、2025年06月19日に『おいでよ!truestar』シリーズのイベントの第2回目を開催致しました(実はこっそり現地参加していました)。サブタイトルに『〜2025海外Conference参加報告会編〜』と称して、2025年06月初旬に開催された『Snowflake Summit 2025』と『Databricks DATA+AI Summit』に参加してきた弊社メンバーが現地の雰囲気や各テーマでの総括を語る、という内容になっていました。

ちなみに第1回はこちら(2024年12月に開催したオフィス移転記念イベント)。

当エントリではこの振り返りイベントを簡単ではありますが振り返ってご紹介したいと思います。

開催概要

開催会場はtruestar東京オフィス@恵比寿。JR恵比寿駅から徒歩6分とアクセスしやすいところにあります。

音楽好きな人的には恵比寿LIQUIDROOM(リキッドルーム)が道路を挟んでほぼ対面にある、というと場所のイメージが付きやすいかもしれません。(撮影時間が違ってるのは気にしない

当日は現地参加メンバーによる”成果物”(各種ブース等でゲットしてきたノベルティ類)が参加者の皆さんに振る舞われていました。めっちゃ盛り沢山。


イベントレポート

冒頭、簡単な企業紹介の後早速本編となるセッションがスタート。以下発表時系列順でお送りします。

対象となった2つのイベントについて

…とその前に、今回のイベントで取り上げるテーマとなった2つの『カンファレンスイベント』について簡単にご紹介します。

Snowflake Summit 2025

米国時間2025年06月02日〜5日の期間、カリフォルニア州サンフランシスコ、Moscone Centerにて開催されたオフラインイベント(一部オンライン配信も実施)。

例年この時期に開催されているSnowflakeの年次カンファレンスイベントで、年々規模が拡大。今年も日本から多くのユーザーが現地参戦しました。truestarからはこみぃ(小宮山)、野城、大井の3人が現地参加。


来年2026年も同じ会場で2025年06月01日〜04日に開催される旨が既にアナウンスされています。

Databricks DATA+AI Summit 2025

米国時間2025年06月09日〜12日の期間、(こちらもSnowflake Summit 2025同様に)カリフォルニア州サンフランシスコ、Moscone Centerにて開催されたオフラインイベント(一部オンライン配信も実施)。

「Data Intelligence Platform」をテーマに掲げ、データとAIを現場に本格的に実装・活用するための実践フェーズへの移行を強く打ち出したカンファレンスとなりました。truestarからはこみぃ(小宮山)、池田、髙橋の3人が現地参加。

オープニングトーク by こみぃ

2011年に新卒で株式会社ディー・エヌ・エーに入社。
インフラ・サーバーエンジニアの経験を経てデータエンジニアにキャリアを進める。
4社目となる株式会社truestarではプロダクト開発部のディレクターとしてデータ活用のためのプロダクト開発を主導している。
Snowflakeコミュニティでも精力的に活動をしており、2023年より継続してSnowflake Data Superheroesの一人に選出されている。
(※こみぃさんの当日の服装については都合により一部モザイク処理でお届け致します)

まず最初はこみぃ(小宮山)から今回のイベントにおける位置付け的なお話。今回紹介する2つのイベントの関係性や、海外カンファレンスに現地参加する意義について案内的説明を行いました。ちなみに今回の2つのカンファレンス共に現地参加しています。

赤(Databricks)と青(Snowflake)の話

  • DWH出身の青(Snowflake)とSparkという機械学習技術出身の赤(Databricks)、お互いが事業成長していってお互いの領域を広げていく。両者は出会う運命だった
  • お互いを意識する両者があなた(ユーザー)を奪い合う。日本だとそこまでイメージは無いかもだけど、海外だと結構DISりあったりもしている
  • 全世界のユーザーは、いわば両者から交際を迫られる乙女。どっちを選べば良いの?

現地参加する意義

  • 現地の熱気を体感出来る
  • 他の参加者との意見交換、交流が出来る
  • 海外勢と話せる – サービスの中の人達と、ブース出展者達と
  • 特に、まだ日本に入ってきていない新しいサービスに触れられるというのは大きい。日本ではまだ知られていないが海外では既にトレンドに乗っている情報を得ることが出来るのも現地参加ならでは。
  • 自身は両方(Snowflake Summit、Databricks DATA+AI Summit 2025)に参加した。参加したことで比較も出来た。

Snowflake Summit 2025について #1 by 野城 瑞穂

Snowflakeを中心とした、データ活用基盤の構築からデータの可視化まで幅広く担当。
また、Snowvillage(Snowflakeユーザー会)にて登壇やYouTube配信に出演するなど、社外活動にも精力的に取り組む。
サミットにも毎年参加し、積極的にSnowflakeの知見を深めている。

2人目の発表は野城。Snowflake Summit 2025に現地参加した『青勢』です。

サミットのテーマ:『BUILD THE FUTURE OF AI AND APPS』(AIとアプリの未来を築く)。

  • 昨年のテーマが『BUILD THE FUTURE TOGETHER WITH AI AND APPS』(AIやアプリと一緒に未来を築く)だったので、よりAI・アプリが主役の未来を打ち出している、メッセージ色を強めていると言える。

サミットのキーワードその1『AI READY』

  • AIやアプリが主役の未来を築くために必要なのが『”AI-READY”なデータ基盤』。
  • “AI-READY”なデータ基盤=以下要素『EASY』『CONNECTED』『TRUSTED』を必要とする、と定義。Summitで発表された新機能それぞれが3つのいずれかに当てはまる形となっていた。

サミットのキーワードその2『SIMPLECITY』と『EASY』

  • キーノートで発せられたメッセージ『複雑性はリスク、コスト、摩擦を産む。だからこそシンプルさを製品の設計、そしてSnowflakeの設計の中心に据えている』

新機能紹介 [EASY] Snowflake Intelligence

  • 今回のサミット一番の目玉といっても良いトピック。
  • ビジネスユーザー向けの自然言語インタフェース。
  • ノーコードで構築可能、構造化・非構造化データいずれにも問い合わせ可能なところが魅力。
  • 近日Private Preview(限定的なユーザーに拠る検証段階、商用利用には未対応)予定。

新機能紹介 [EASY] Data Science Agent

  • 機械学習(ML)ワークフローの構築にAnthropicの『Claude』を活用、データの分析や準備、トレーニングといった手作業の一部をAIが代行してくれる。
  • こちらも近日Private Preview(限定的なユーザーに拠る検証段階、商用利用には未対応)の予定。

新機能紹介 [EASY] dbt Project in Snowflake

Snowflake環境内でdbtプロジェクト(dbt Core)を内包。

  • dbt:dbt Labs社が開発・提供する『ほぼSQLだけで、データを変換しデータウエアハウス、データマートを構築していくことができる』サービス。SaaSとして利用出来る『dbt Cloud』とOSSとして提供されている『dbt Core』が存在。

今回のこのリリースにより、SnowflakeのUI(Snowsight)上でdbt Coreを触ることが出来るようになる。

近日Public Preview(商用ユースケースでの評価フェーズ、商用利用には未対応)の予定。(6月末の時点で適宜使えるようになってきている模様。)

新機能紹介 [CONNECTED] Snowflake Openflow

  • 構造化、非構造化、ストリーミング、バッチといった様々なデータタイプに対応。
  • 2025年内に100のコネクタ展開を目標としている。特にストリーミングを強化する方向とのこと
  • dbtのようなETLツールとかち合うかも?と思ったがこのあたりは「使い方次第」か。セッション等を聞いているとELTツール(一旦ロードしてしまい、そこから変換を行う)の要素が強そうな印象だった
  • 現時点でGA(一般利用可能)。

新機能紹介 [CONNECTED] Iceberg対応


  • Apache IcebergというオープンファイルフォーマットにSnowflakeが対応。
  • これを用いることで、Snowflake環境外にあるデータを、Snowflake上に存在するかのように扱うことが可能となる。(特徴や詳細については下記ドキュメントをご参照ください)

  • これまでは読み取り専用だったが、今回の発表で書き込みも可能になった。また、パフォーマンス面の向上も図られている模様。
  • 現時点でGA(一般利用可能)。

新機能紹介 [CONNECTED] Snowflake Postgres

  • コンプライアンスに対応した安全なフルマネージド型のPostgresデータベースを提供。
  • Snowflake社がCrunchy Data社の買収を発表したことで話題に。
  • この機能により、Snowflakeのパフォーマンス、ガバナンス、スケーラビリティを活用しながらPostgreSQLを使用した開発が可能になる。
  • 2025年中にGA(一般利用可能)の予定。

新機能紹介 [TRUSTED] Horizon Catalog


  • コンプライアンス、セキュリティ、プライバシー、ディスカバリ、およびコラボレーション機能の組み込みセットを通じて、組織がデータ、アプリ、モデルを発見し、管理できるようにする機能群。
  • 組織のコンテンツを扱うユーザーの多様なニーズを満たしながら、企業全体の課題に対応する統合ソリューション。
  • 注目ポイントは「外部データへのユニバーサル検索」。これは現在Privete Previewステータス。
  • また、MySQLやTableauなど外部データソースからデータを探索可能に。

新機能紹介 [TRUSTED] Semantic View

  • 自然言語でビューを照会する、所謂”セマンティックモデル”をSnowflake環境上で提供する機能。
  • AIのためのビジネスコンテキストと用語の取り込みを可能にする。
  • Semantic Viewについては、下記こみぃのブログエントリも合わせてお読み頂くと理解が深まります。

  • 近日Public Preview(商用ユースケースでの評価フェーズ、商用利用には未対応)の予定。

おまけ

  • 観光で今回参加された他社の方々と一緒に『脱出ゲーム』に挑戦してきました!
  • サミット以外でも交流を持てて仲良くなれるのも(現地参戦の)魅力の1つです。

イベント全体の参加ブログについても下記エントリで公開しています。合わせて御覧ください。

Snowflake Summit 2025について #2 by 大井 禎英

データコンサルティング事業初期よりデータ可視化を数多くの業界・クライアントを支援してきた。
現在は食品物流会社を中心に活動しており、システム基盤の知識+様々な業界データに触れてきた経験を活かす。

3人目の発表は大井。2人目の野城と同じくSnowflake Summit 2025に現地参加。『ご覧になった方々が”現地に行ってみたい!”と思って頂ければ。来年は一緒に現地参戦しましょう』と切り出し、サミット現地会場の雰囲気をお届けするセッションとなりました。

サミット会場の雰囲気・歩き方

今回の出張でSnowflake本社に行ってきました!(詳細は下記エントリをご参照ください)

サミット会場の様子:会場内は非日常感に溢れていた。受付の後はパーカーなどを受け取る。イベントグッズを身に付けることで参加者関係者達との一体感も。認定資格保有者は各種グッズなどももらえる。


出展ブースの様子:自身で見て回った各種ブースについて、写真を交えて実際どういう感じだったのかについて説明。海外カンファレンスならではの規模の大きさ、広告のど派手さが目を引きます。





おまけ

『WAYMO』というサービスの自動運転を体験してきました。乗り心地は最高!

Databricks DATA+AI Summitについて #1 by 池田 弘樹

大学院(応用化学)修了後、大手メーカーにて材料開発・製造技術開発を経験したのち、
truestar入社。ETL・BI活用支援や人流データ分析、素材メーカーのデータ活用・分析支援、
IoTデータ活用・分析支援などに従事。

4人目の発表は池田。Databricksのカンファレンス『Databricks DATA+AI Summit 2025』に現地参加した感想やイベントで発表された機能に関する紹介などをピックアップする形でセッションを進めました。

Databricksとは?


カンファレンスイベント『Data+AI Summit』について

データサイエンティストが使うサービスから、皆が使えるツールへと変わっていくという思いが『Data Intelligence For All』というメッセージにも込められている。


初開催は2013年。そこから参加者は増え続け、今年は約22000人が参加。日本からも300名が現地参加している

発表された主な機能について

以下のようなラインナップで発表がされていました。詳細は公式ブログ等でご参照ください。


池田の内容に関しては下記ブログでもその内容を公開しています。合わせてお読み頂けますと幸いです。

気になった機能その1:Lakeflow Designer

セッションでは以下2つの新機能について紹介を行いました。

  • Lakeflow Designer:Databricks内でもノーコードETLが可能に。実行したい処理を自然言語でインプットする事で自動でのフロー組み立てが可能に

  • データエンジニアとビジネスアナリストの開発環境が異なるという課題がある。それがこの機能を使う事で解決できる。


気になった機能その2:Databricks One

  • Databricks One:ビジネスユーザーが使いやすく、分析しやすいUI。

  • ビジネスユーザ向けの画面は必要最低限の機能に絞られており、わかりやすい。またConsumer Accessという権限により、閲覧・活用に向けたシンプルな体験が可能に。

まとめ

以下、カンファレンスで受けた印象。

  • 『エンジニア向けのツール』から、『全ユーザーのデータ活用の起点となるツール』へと変わった印象を持った
  • 組織としてAIを活用し、ビジネス価値の拡大に繋げていける
  • カンファレンス全体としてとても楽しく有意義な参加となった

Databricks DATA+AI Summitについて #2 by 髙橋 悠祐

  • 登壇者:髙橋 悠祐(株式会社truestar アソシエイトマネージャー)

大学(心理学)卒業後、教育業界の営業職を経験したのち、Web系開発企業にてAWSによる分析基盤構築を経験。
truestar入社後、BIによる可視化や需要予測モデル構築、生成AIによるチャットボット構築支援などに従事。

Keynoteを聞いた感想

”Databricksはオープンソースにこだわっている”:Lakehouseの基盤となるSparkやDELTA LAKEなどは勿論、ICEBERGへの投資も続けていた姿勢からすると『ベンダーロックインを防ぐための思想』という部分も見えてくる。

  • 参考)Keynote動画


  • 個人的にグッと来たポイントはここ。Databricksの指向するところが見えた内容だった。

新機能の”Lakebase”がすごいと思った話”

Lakebase:Postgres互換のサーバレスOLTPデータベース。発表時の盛り上がりが凄かった。機能的特徴は以下の通り。

  • ストレージとコンピュートの完全分離
  • データをLakehouseと呼ばれるデータレイクに直接保存・統合できる
  • AI時代に最適化された、モダンな」開発体験を提供


ここで『分析環境』の現在についておさらいしてみる。こういう状況のところにLakebaseがやってきたのでゲームチェンジャー感が凄かった。

  • Lakebaseのポイントその1:コスト構造の変化

  • Lakebaseのポイントその2:AI向けの開発手法に対応している


  • Lakebaseのポイントその3:Lakehouseとの統合

まとめ

  • オープンソースであること、またベンダーロックインを防ぐ姿勢の一貫さにこだわりを感じた内容だった。
  • DataIntelligenceの部分については『すべてのデータとAIを接続してデータ活用を推進するんだ』という思いを感じた。

海外サミット参加について

  • 登壇者:小宮山 紘平(株式会社truestar ディレクター)

締めのセッションは冒頭のセッションを担当したこみぃ(小宮山)が再び締める形となりました。要旨としては以下の内容について紹介。

  • 現在は「歴史の転換点」。AIは今後どうなるのか、またその世界において青(Snowflake)と赤(Databricks)、どちらが(または他の勢力が)覇権を取るのか。
  • 青と赤、両者はそれぞれ「世界観」が異なる。
  • 青(Snowflake):AI時代においては、信頼できるプラットフォームに全てを寄せていくべき/Easy, Trusted/Single Unified Pltform
  • 赤(Databricks):どこにストレージがあっても構わない。Unity Catalogが全てを統合する

『AI Ready』というバズワード


誰もが「アナリストな世界」に向けて備えていくべき

今後、人間と生成AIの位置付けは激変していくであろう。『誰もがアナリスト』な世界に向けて備えていくべき。

truestarが提供するPODBは既に『Snowflake Semantic View』に対応しています!

今回発表されたSemantic Viewがより一層重要なポジションを締めていくと目される中で、Semantic Viewが付与済みのオープンデータをtruestarがリリースしています!


旅の思い出

  • 現地で昔の同僚と奇跡的な再会
  • その他現地イベント以外での思い出、観光地などの紹介

まとめ

  • データ界隈は"イケメンパラダイス"(どちらかに決めるもよし、併用もよし)
  • 『truestarはAI Readyな会社です』。(上記Semantic Viewの件もあり、truestarの名前がキーノートの機能紹介のくだりで紹介されていました!)

ネットワーキング(懇親会)

セッション発表が終わった後はお集まり頂いた皆様とtruestar登壇者(を含めた社員達)で懇親会を行いました!Snowflake・Databricksに関する話は勿論、幅広くデータ分析に関する話題で美味しい飲食と合わせて大いに盛り上がりました。



まとめ

という訳で、truestar主催のSnowflakeとDatabricksの年次カンファレンス振り返りイベント『おいでよ!truestar~2025海外Conference参加報告会編~』の開催報告ご紹介でした。

カンファレンスイベントの振り返りという切り口では、この日登壇したこみぃ(小宮山 紘平)が主催するコミュニティ『Cross Data Platforms Meetup』のイベント『Cross Data Platform Meetup #1.5』が来週2025年07月09日(水) 19:00 – 21:00に開催予定です。『SnowflakeとDatabricksのSummitで出た内容について熱く語り合おう!!』というテーマでLTが展開されるらしいので、様々な切り口やテーマでの振り返りコンテンツを堪能出来ると思います。現在も絶賛参加募集中ですので気になった方は是非参加申込をお願いします!(オンライン形式、Zoomで配信の予定です)