こんにちは!Harunaです。
今回もPrepper Open Data Bank (PODB)で公開されているデータを活用して作成されたTableauユースケースをご紹介します。
「MESH」と「MEDICAL」のデータを使用したユースケースを取り上げます。
使用したデータ
日本の医療機関【MD_IP20】
1kmメッシュ別将来推計人口データ【MS_PP18_1KM】
医療機関検索マップ
都道府県ごとに医療機関を検索できるマップを作成しました。
https://podb.truestar.co.jp/archives/medical-data/md_ip20
特徴
都道府県、市区町村、医療機関名でフィルターを設定し、該当の医療機関を簡単にマップ上で探せる設計になっています。
さらに詳細な情報を確認したい場合は、医療機関名の横にあるテキストをクリックすると外部サイトへ移動し確認ができます。こちらはURLアクションを活用しています。
工夫点
Tableau内に医療機関の詳細情報(診療時間やアクセス方法など)をすべて組み込むと処理が重くなってしまう可能性があります。そのためURLアクションを活用することで、負荷を抑えながらスムーズな操作ができます。
活用例
病院利用者向けだけでなく、医療機関への就職を希望する方向けに求人情報を掲載した外部サイトへのリンクを設定するなど柔軟な使い方が可能です。
人口変動
1kmメッシュごとの将来人口推計データを基に、2020年から2050年までの人口変化と変化率を可視化しました。
https://podb.truestar.co.jp/archives/mesh-data/ms_pp18_1km
機能
地方、都道府県、市区町村を選択すると、該当エリアの人口変動(5年ごと)を円グラフで表示します。
円グラフを二重に重ねることで、変化率の視覚的な比較をわかりやすく表現しています。
Tips:二重円グラフの作り方
データソースとして今回は「サンプルスーパーストア」を使用します。
「MIN(1)」を二重軸で設定し、前後の円グラフを重ねます。
後ろの円グラフ:「角度」にメジャー、「色」にディメンションを設定します。
前の円グラフ:サイズを調整し、後ろの円グラフが見えるように配置します。
ラベルを編集すると、タイトル付きの円グラフに仕上げることも可能です。
社員によるレビュー会の実施
Tableauユースケース欄に掲載するにあたり、インターンが作成したVizを社員が評価するレビュー会を開催しました。さまざまな観点からフィードバックをいただきました。
コメントの一部
- データの説明文を加えるとよい。
- 圧迫感を軽減するためにパディングで中央に寄せるレイアウトにする。
- 左上から配置するなど、何を一番見せたいかを意識する。
- ユーザー目線に立ち、より細かい粒度で絞れる機能を追加するとさらに良い。
社内での取り組み:レビュー会について
この取り組みは日常的に社員間で実施されており、アウトプットの質を高めるプロセスとして定着しています。
レビュー会の実施状況
- 新人研修の一環として、TableauのデザインやAlteryxのフローのレビューを実施
- Teamsの「駆け込み寺」チャンネルで、随時アウトプットのイメージレビューを受け付け
- プロトタイプ完成時やクライアント提供前にレビューを実施
レビューの観点
- クライアント目線
- 表示内容と意図の伝わりやすさ
- 見やすさとデザインの適切性
- レイアウト、余白の活用、チャートの選択、色使い
- バランスの取れたフィードバック
- 良い点と改善点の両方を伝える
- 意見の追求
- 違和感のある箇所について、まずその理由を詳しく確認しブラッシュアップする
取り組みを通じて、アウトプットの質向上とチーム全体のスキルアップを目指しています。
最後に
PODBを活用したTableauユースケースとして、「医療機関検索マップ」と「1kmメッシュ別将来推計人口データ」をご紹介しました。
レビューを受けることで成長ポイントが明確になりまた課題の改善につながるため、モチベーションの向上とスキルアップに結び付いています。