オフィスへの出社制度をスタートしてみた話

オフィスへの出社制度をスタートしてみた話 | Tableau-id Press -タブロイド-
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最初に

こんにちは。人事の堀内です。

さて、いきなりですが、皆さんはオフィスへの出社は好きですか?

「仲のいい同僚と話せるから好き」という方もいれば、「家でも全然仕事できるし、プライベートの時間をちゃんと確保したいから出社したくない」という方もいるでしょう。「まあ、そんなに行きたくないけど、会社が来いって言うから仕方なく」という方も多いかもしれません。

コロナ禍の前は全員毎日出社が当たり前でしたが、その後は多くの会社がリモートワークを取り入れており、特にtruestarが属するIT業界はコロナ禍を経た今も、そのままリモートワークを取り入れている会社が非常に多いですね。
実際にtruestar も同じ状況でした。

週一出社制度はじめました

truestarは24年11月から正式に、週一回出社する制度の運用を開始しました。
この制度に辿り着くまで人事と経営陣で2年近く議論をしていましたので、私としてはようやくはじまったな、という想いです。

なぜはじめたの?

理由は大きく以下2つです。

  • truestar はソロワークよりもチームワークによって成果を出すスタイルであり、コラボレーションを促進する必要がある
  • 新卒や第二新卒、業界未経験者などを多く採用しているため、質問しやすい、回答しやすい環境を整える必要がある

 

いうまでもなく、リモートワークには大きなメリットがあります。
通勤時間が削減できることでプライベートや家族との時間が増え、社員のワークライフバランスは向上しますし、満員電車によるストレスもありません。

一方で、リモートワークにはデメリットもあります。
自己管理をきちんとしないと働きすぎたり、あるいはダラダラと働いてしまい、長時間労働や生産性を下げる温床にもなりえます(ちなみに私はリモートワークだとダラダラしがちなタイプです笑)。
また、特にチームワークが必要な仕事の場合、考えていること、伝えたいことをしっかり言語化する必要があり、逆に非言語的なコミュニケーション方法は活用しにくいため、コラボレーションが進まないケースもあるようです。
あとは人間同士なので、実際に会ったこと・話したことがある人と仕事をする方が、安心感を得やすいという場合もあります。

自分なりの仕事の型ができているメンバーばかりであればいいのですが、チームで取り組むプロジェクトがほぼ全てであり、業界・職種未経験、あるいは新卒や第二新卒なども積極的に採用しているtruestar にとっては、リモートワークによるデメリットが徐々に見えてきました。

また、お客様のオフィスで仕事をするプロジェクトも多く、完全に在宅勤務のメンバーと、週に2~3回お客様のオフィスで仕事をするメンバーに分かれてしまい、後者のメンバーに負担感が増えるというケースも増えてきたのも問題で、これらを解消する必要がありました。

具体的にどんな制度?

今後も制度のブラッシュアップをしていきますが、概要としては以下のとおりです。できるだけプライベートと両立しやすくなるような仕組みにしています。

  • 出社推奨日を火・木・金とし、特別な事情がなければいずれかの曜日に出社
  • 終日のオンサイト勤務、出張、および登壇や運営などに関わるイベント参加は出社とカウント
  • 小学校6年生までの子どもを持つ方や、ご自身やご家族もしくはパートナーに介護や病気療養支援などが必要な方は対象外

 

入社して日が浅い方の場合は出社日数を増やして質問をしやすくする、などの取り組みも行っています。

やってみてどうなった?

今のところメンバーからは「オフィスに来ると他のメンバーがいるので、困っている時にすぐに相談できていい」や、「新しいプロジェクトで一緒に仕事をする人と、事前に対面で話して人となりを知れるので、不安感が無くなった」といった意見を多く聞きます。

日数も週に1回と、出社するメンバーの負担感もそこまでではないこともあり、全体的にはメリットを感じているメンバーが多い印象です。

もちろん、決してポジティブな意見ばかりではなく、「通勤が大変」や、「家で仕事できるのに、なんで出社しなければならないの?」といった話も聞きます。
特に、コロナ禍などでライフスタイルが変わり、オフィスから遠い場所に引っ越したメンバーには負担が大きくなってしまい申し訳ないのですが、これは一定条件で引越手当を支給する制度を作ってカバーするようにしました。

会社に来てもらう仕掛けってどうしてる?

せっかくオフィスに来たけど、働く環境が整ってなくて家の方が働きやすい、とならないように、デスクはゆったり広めのものを用意しています。また、一部デスクではデュアルモニタにできるよう、モニターアームも設置していますし、モニターも最新のものを導入しているので、人によっては自宅よりも働きやすい環境にできたかなと思っています。

また、コーヒーサーバーやサラダなどの健康的な食材を定期的に配送してくれるサービスを試験的に導入しました。
サービスのコストは会社が負担しているので結構経費がかかるのですが、メンバーからは好評なので経費以上の価値があるかなと感じています。

さらに24年11月にオフィスを移転のタイミングに合わせ、メンバーの交流が生まれるようにバーカウンターを設置しました。

終業後はカウンターに集まってお酒やソフトドリンク片手に雑談している光景をとてもよく見るようになったので、バーカウンターを設置した効果が出ているようです(ちなみに、truestarでは会社が用意したお酒やノンアルを提供しており、ノンアルは終日、お酒は終業後は飲んでOKというなかなか太っ腹な制度があります)。

最後に

業務内容によってはフル出社になるようなチームや部署も出てくるかもしれませんが、truestar全員がフル出社になる、ということは今後もう無いと考えています。それだけリモートワークが社内に浸透し、それによって大きなメリットを会社としても得ることができています。

そのため、オフィスへの出社と在宅勤務のメリットをそれぞれ活かすことができるバランスを追求していきます。