チャート選択の基本:円の大きさで量の比較は困難

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こんにちは。藤です。
『チャート選択の基本』第5弾です。

Before

この図のようなバブルチャート(正確にはパック・バブルチャート)は、最近のソフトウェアでは簡単に作れるようになりました。

しかし、果たして本当に効果的なチャートなのでしょうか?
このようなチャートは見た目にはまだ珍しさもあり、レポートの中で目立って見えることはあります。
しかし、目立っているのはチャートそのものであって、伝いたい数値情報では無いのではないでしょうか?
情報をざっくりと俯瞰するという意味においては有効な場面もありえますが、正確な値を伝えるという目的においてはあまり効果的とは言えません。

上図においてブランドBやCは、ブランドDやEのおよそ倍なのですが、円の大きさからそれを認識することは非常に難しいというのが実状です。

下の例で詳しく見てみましょう。
この図を見て、円の面積比をすぐに把握可能でしょうか?
実際の面積比は以下の通りです。
左から 1:4:9 になっています。
仮に半径が 1:2:3 であることは何となく認識でき、面積が半径の二乗に比例することは認識していたとしても、直感的にこの面積比を感じ取ることは難しいのではないでしょうか?
このように、円のサイズ(=面積)は円グラフの角度と同様に、正確な量の違いをすぐに認知することができません。
従って、正確な数値情報を伝達する必要があるならば、バブルチャートという選択肢はオススメできません。

After

データ量を分かりやすく正確に比較したいのであれば、シンプルな棒グラフが間違いなく適しています。
そのチャートで読み手に何を伝えたいのか、常に意識してチャート選択を行いましょう。
それではまた。
※この内容は『データビジュアライゼーションの教科書』に掲載されています。